アナログスティックのドリフト現象へのメンテナンス方法
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GPDのゲーミングPCは携帯性も高く、日常的にゲームをプレイするのに非常に良いデバイスです。
しかしながら、アクションゲームなどを長期間遊んでいると、アナログスティックの誤入力が起きることがあります。いわゆるドリフト現象が発生した場合のメンテナンス方法です。
ドリフト現象とは
ゲームコントローラーの「ドリフト現象」とは、アナログスティックに触れていないにもかかわらず、スティックに対してなんらかの入力操作が発生してしまう症状のことです。アナログスティックの端子の摩耗や、ゴミの蓄積などから生じる接触不良が原因であることが多いです。
対策
メーカー修理に出す
保証期間内だったり、有償保証に対応してくれるメーカーであれば、修理に出すのが一番確実です。メーカーによってはドリフト現象の修理対応はしていない、というケースもあるようです。
アナログスティックを交換する
交換パーツがある場合、新しいものと交換してしまうというのも有効な方法です。コントローラーによっては社外パーツなどもあるので、入手/交換が容易であれば交換してしまうのが一番です。
接点を掃除する
汚れの堆積などが原因であれば、それらを掃除することで症状が改善する可能性があります。接点復活剤などもありますが、一番オススメなのはエレクトロニッククリーナーです。他の基盤への影響などを考えると、分解して該当部分だけに塗布したいところですが、デバイスによっては隙間から吹くだけ、という手段しかとれない場合もあります。
GPD WINMAXのアナログスティックの修理
GPD WINMAXのアナログスティックで誤入力(ドリフト現象)が出るようになってしまいました。本体に一切触っていないのに、画面がグルグル回るようになってしまって、ゲームプレイに支障も出ますし、なによりすぐに酔いそうです。原神などデイリーミッションがあるゲームも遊んでいたので、一日1~2時間ほぼ1年くらいプレイ、と考えると400~600時間はアナログスティックを酷使したことになりますが、まだまだ使いたいのでなんとかしようと思いました。
ということで用意したのはCREのエレクトロニッククリーナーです。
スティックにそのまま吹くことも考えましたが、一応アナログスティックだけに噴霧したいので、GPD WINMAXを分解していきます。
分解に関してはコチラも参考にください。
アナログスティックを外していきます。

②ケーブルを抜く
フレキシブルケーブルの固定部をマイナスドライバーなどで持ち上げ、フレキシブルケーブルを抜きます。

ネジを外して、裏側を外すとアナログスティックが抜き取れるようになります。

スティックを倒すと隙間があるので、そこにエレクトロニッククリーナーを吹き込みます。

スプレーを吹くと結構飛び散るので、布などでくるみつつやった方がいいです。
吹き終わったらクリーナーが浸透するようにアナログスティックをグルグル回してから、周りに吹きこぼれたクリーナーを拭き取ります。
あとは逆の手順で固定していきます。
裏蓋をしまったら電源を入れて動作チェックして問題無ければ終了です。
自分の環境では誤入力が頻発していたアナログスティックが、クリーナー噴霧後はきちんと動作するようになりました。スティックの動作方法や構造によっては難しいかもしれませんが、どうしようも無くなったときの対応方法として覚えておいて頂ければ、と思います。