PaaGo WORKS TRAIL POT S1200Pのパッキングを考えてみる

パーゴワークスからソロキャンプ向けのクッカー「トレイルスポット S1200P」が発売されました。早速手に入れたので、いろいろさわってみたいと思います。
構成






取っ手も長く、全体的に使いやすそうなんですが、取っ手自体は緩く付いているので、畳んだときにちょっと傾けると取っ手が出てきちゃったり、収納袋に入れた状態でも揺らすとカタカタするのは若干気になります。

ハンドルも長く熱くなる様なこともないですが、使用中はハンドルカバー付けた方が使いやすいかもしれません。
実サイズ
ポットの内寸サイズを測ってみました。




トランギアのメスティンと比べると、長編はほぼ同じくらい、横幅が一回り大きい感じでしょうか。



ということで、メスティンより大きく、ラージメスティンよりサイズは小さいサイズです。ただメスティンよりも深さがあるので、満水容量1.2Lと、容量は結構あります。
ソロ~デュオにちょうど良いサイズ感
公式サイトでも「究極の一人旅クッカー」とうたわれているように、サイズが絶妙です。
サトウのご飯を温めるのにジャストサイズ、即席麺も割らずに茹でられます。
マルタイの棒ラーメンは18cmなのでギリギリ入りませんが、斜めに入れて茹でればなんとかはなりそうです。
個人的にはソロキャンプのときに大小ラージメスティンを持って行って、通常サイズでご飯を炊きつつラージで鍋などおかずを作ることが多いんですが、メスティンは素材が薄いので焦げ付きやすい、火力が強すぎるとゆがんだりする、なんてこともがあって、ちょうど良いクッカーを探していた僕にとってS1200Pはピッタリの品ですね。

一合で炊き込みご飯作ってみました。ホタテの缶詰と白だしを入れて炊くだけの簡単レシピです。水入れて20分、固形燃料で20分、蒸らし20分、といった感じです。

コジーに入れて蒸すのに、メスティンなどに比べるとハンドル持ちながら入れ込むのが若干やりづらかったです…コレに関してはハンドル形状の問題ですね。

白だし入っていたせいかお焦げのようなものは若干できましたが、こびりついていたり、とかは全然無かったです。


フッ素樹脂塗膜処理済なので、焦げ付きにくく、ふき取りも簡単です。

炊飯調理中にフタが外れてしまうようなことは無いですが、メスティンの様に噛み合ってハマるほどでも無いので、フタに重しを乗せておくのも良いかもしれません。
当然普通のお米も炊けるので「フライパンで調理しつつ、ポットでご飯を炊く」ことでS1200P一揃えで調理が完結できますす。また、別途メスティンでお米を炊きつつ、鍋を作って、フライパンでおつまみまを作る、なんてことも可能なので、期待が膨らみますね。
スタッキング性能
サイズが絶妙なのは、調理だけでなく、パッキングにも言えます。
OD缶収納可能

エバニューのFD400が入るので、そこにOD110缶を入れて空いたスペースにストーブも入れて、と入れれば一式入りますね。一応フライパンをフタにして高さを稼ぐことで、250缶も入る感じです。
FD400に220FHを入れて、さらにアルスト入れて、余ったスペースにカトラリとライター入れとく、というのも良さそうです。
CB缶

ミニ(ジュニア)サイズの方であれば、CB缶も収納可能です。ST-310とかだと缶と同時収納は無理なので片手落ちではありますが、マイクロキャンプストーブならギリギリ入りますかね、難しいですかね。
その他
バーナー、クッカーだけでなく調味料や食材なども入れやすいサイズなので、逆になにを入れるか悩むというか、パッキングに個性が出るアイテムかもしれません。
サイズ的にテンマクデザイン メスポット ラージもスタッキング可能なので熱燗セットとしても良いですね。
タッパーやバットなど食材を入れるという手もあります。
インナー
スタッキングしたものの収納に関しては、バーナーなどそのまま入れると中で傷つきそうなので収納袋を使いたいところです。
注意点
×仔犬印 K 18-8 DUバットアミ 21型

ポットの角の丸みが結構あるので、寸法上では入りそうでも入れてみたら「角が引っかかって入らない」って事は結構ありそうです。通常サイズのメスティン用グッズは使えるのでそちらを流用した方が良いですね。
収納袋もナイス
収納袋もなかなか考えられているようです。
メスティンやラージメスティンのように定番サイズで専用品も豊富、という訳にはいかないのですが、高さに若干余裕があるので、一緒に持って行くものを重ね入れするのも良さそうです。

CB缶一本くらいなら入りそうです。


セット使い
スタッキングは出来ないけれど、ラージメスティン用のアイテムも近いサイズなので併用する手もありますね。
付属の収納袋だと入らない大きいものを入れたい場合には、イスカのメッシュクッカーバッグLサイズあたりが付属のものより大きいのでそちらに入れる手もあります。

自分で考えるのも楽しい
以上かんたんに収納やスタッキングについてまとめてみました。他に類するサイズが無いクッカーで、まだ出たばかりでなので、何を入れるか、どう使うか、を自分で考えていくのも楽しいと思います。
重量やサイズを考えるとウルトラライトなトレッキング向け、という感じではなく、あくまで「ソロキャンプ向け」といった感じですが「即席麺やごはんパックで楽したい」とか、逆に「多少こだわって料理を作りたい」とか、どちらでもいけそうで、とりあえずひとつ持っておいて損はないアイテムになりそうです。
一回り小さいS900も
ソロ用クッカーとして、トレイルポットS1200Pより一回り小さいS900が発売されました。
サイズ容量が一回り小さくなって、フライパンが省かれたのが大きな特徴で、ハンドル周りのガタも硬めになったそうです。ソロデュオくらいでちょうどよいサイズのS1200Pから、完ソロ・ライト装備用になった感じでしょうか。
今からだとどちらを選ぶのか悩ましいですが、「これひとつで済ませたい」といった機能や利便性ならS1200Pで、「収納サイズはとにかくコンパクトに、でもいろいろ作りたい」といったライト・UL装備志向の方にはS900になるでしょうか。
選択肢が増えるのはうれしいですが、どちらを選ぶのか悩ましい問題ですね。