ゲーミングPCとして非常に利便性の高いGPD WINMAXですが、クラムシェル型（折りたたみ）な関係で、持ったときにグリップ感はそこまでありません。
本体重量の大きさも相まって、長時間のゲームには多少問題が出てくる＆手汗などで滑る、といった状況もあったので、グリップ力を高めるために、滑り止めシールを付けてみることにしました。

結論から言うと簡単に張り付けられ非常に使いやすく、グリップ力が上がりました。GPD WINMAX以外のGPD WIN3や、ONEXPLAYERなどのポータブルゲーミングPCでも使えそうです。

貼り付け

今回使用したのはGPD WINMAX 2021ですが、初代（無印）WINMAXも外装形状は全く同じなので同じように使えると思います。

用意したのはGRiPhoneの滑り止めシールです。

商品画像を見ると、スマフォに貼り付けてますが、コントローラーやマウス、キーボード裏など、ゲーミング用途等で幅広く使われているようです。

開封すると中には２枚の台紙が入っています。厚みが１ｍｍくらいのゴム状の材質に粘着シールが付いている感じです。
構成は長細いのと、正方形、六角形のものが数枚ずつ、ですね。

早速WINMAXに張ってみました。

本体横のLANジャックの手前部分と、コントローラーのモード切替スイッチの手前部分です。
軽く張った（乗せた）状態だと剥がせば剥がれるくらいではあるので、曲がったりズレたりに対して、貼り付け一発勝負、という感じではありませんでした。
しかしながらシールの粘着力自体はそれなりに強いようで、曲面に沿って張っても剥がれそうな感じはしません。

形状の関係で角部分だけは余ってしまうので、はさみで多少切り込みを入れて重ねて貼り付けてます。

持ってみると、手のひらというか手の腹というか、親指の根元あたりにちょうど滑り止めがあたり、安定感が増し増しになりました。

滑り止めの素材の色がオーソドックスな黒なので、張ったところだけ浮く・目立つという感じは殆どないのが良いです。ゴム状の滑り止めなので、緩衝や傷防止用途としても役に立ちそうです。

裏面の指先で支える位置周辺にも小さい滑り止めを張ってみます。六角形のシール、思いのほか張りやすいですね。

細かい使用感

置いたり載せたり、という使い方はせず、基本的に持ったまま遊んでるんですが、本体手前側の角と手のひらが微妙にすり抜けるというか、安定感がなかったので気になっていました。今回滑り止めを付けて、手のひらがフィットするように持てるようになったので安定感が増しました。裏面に関しては多少持ちやすく、という感じです。

ゲームプレイ中もですが、本体を持った姿勢を変えたり、といった「ちょっと動くとき」にすっぽ抜ける恐れが減った感じもあって、そこも快適になったポイントです。

形状違いの滑り止めが複数入っているので、自分の手や使用感、形状にあわせて貼り付けられるのが非常に良いです。またカッターやはさみで切り込みを入れるのも容易だったので場所に小さく切って張ったり、切り込みを入れて重ねたり、といった調整も可能です。
但しスイッチやポート類にあまりギリギリまで張ってしまうと使う際に操作や差し込みを阻害してしまう事もあるので、その辺はちょっと余裕見た方が良いかもしれません。

貼り付け時の微調整で剥がす程度ならともかく、しっかり張った後に剥がすと、ゴム側によれが出たりはするので、何度でも張り直せるという感じではありませんでした。逆にその分しっかり張り付くので、GPD WINMAXの側面のアール（曲線）部分や角丸部分にも問題無く利用できました。
しばらく使いながら滑り止めを張る位置や形状を変えてみたりもしましたが、GPD WINMAXの表面であれば剥がしたときに跡や粘着剤が残る、という感じもないようです（材質や期間にもよると思うので長期的にどうなるかは不明ですが）。

問題点としては一番グリップ力の欲しい側面に滑り止めを張ってしまうと、分解時に裏蓋を外せなくなってしまうので、SSDの交換等考えている方は交換作業等終わってから貼り付けるか、裏蓋との境目をうまく避けるように切ってから張った方が良いと思います。
あとはサイズがピッタリのケース等に入れていると出し入れの時にひっかり感が出てしまう可能性があるくらいでしょうか。滑り止めの特性上しかたない感じですが。

しばらく使ってみて、違和感があったり辺に感じたところを修正したりして、こんな感じで落ち着きました。

一部メッシュにかかってますが、ファンの位置には被らないように張っています。

この状態で一ヶ月くらい使ってみましたが、重ね張りした角部分も含めてグリップ力が落ちたり剥がれたりすることもなく、日常使いで問題無く快適に使えています。

GPD WINMAXやポータブルゲーミングPCのグリップ力不足に悩む方は是非試して頂ければ、と思います。