GPD WIN MAXの内蔵SSDの換装と交換可能なSSD一覧
- GPD WIN MAX関連記事
- アナログスティックの誤入力(ドリフト現象)のメンテナンス方法
- GPD WIN MAXにゲーミング用滑り止めを付けてみた
- 英語キーボードのPC(GPD WINMAX)で英語キーボードと日本語キーボードを共存させる方法
- GPD WIN3、GPD WIN MAX 2021、ONEXPLAYERのゲーミングUMPC三種比較レビュー
- GPD WIN MAX、3か月ほど使ってみたのでレビュー
- Windowsの左Alt空打ちで日本語入力(IME)を切り替えるツール alt-ime-toggle
- GPD WIN MAXのTips・トラブルシューティング
- GPU WIN MAXのCPUシリコングリスを塗りなおす
- GPD WIN MAXなどのゲーミングPCのDドライブの領域をCドライブに割り当てる方法
- GPD WIN MAXの内蔵SSDの換装と交換可能なSSD一覧
結論から言うとWIN MAXは「本体を分解することでSSDの交換が可能」です。
GPD WIN MAXには512GBのNVMe接続のSSDが内蔵されています。元々搭載されているのはBIWIN NS200という512GBのM.2 NVMe SSDのようです。基本的には交換は容量UPが目的になるかと思いますが、ハイエンドSSDに交換すればパフォーマンスの向上も見込めるかと思います。
BIWIN NS200のCrystalDiskMarkベンチマーク結果です。そこそこのスペックが出ているので、速度アップ目的で同容量のSSD交換だとそこまで体感できる差は出ないかもしれません。
分解交換、OSの再インストールが面倒な人はMicrSDカードを追加で挿す、という手もあります。当然速度はSSD程は出ませんが、遊んでないゲームの待避先、とかに使う分には支障ないと思います。
GPD WIN MAX(Corei5-1035G7)のPCI ExpressはGen3なので、最近出回ってきたPCIe Gen 4対応のSamsung 980 PROなどは最高速度が頭打ちになって十分なパフォーマンスが出ません。むしろ、Gen4世代SSDの登場で値が下がってきているGen3世代を追加する方がコスパは良いかと思います。
GPDからアナウンスがある通り、SSDを交換する場合には本体内蔵スペースの関係で「片面実装のSSDのみ搭載可能」になっているので注意が必要です。片面実装のSSD何種類かありますが、1TB以下の低容量のモデルは片面実装でも、1TBや2TBの大容量モデルは両面実装になっているタイプもあるので注意が必要です。
規格的にPCIe 3.0なので、最新のPCIe 4.0接続のSSDだと帯域が足りなくなって十分なスペックが出ない可能性があります。あくまでパフォーマンス重視であればPCIe 4.0接続のSSDも選択肢に入るかとは思いますが、コスパ重視でPCIe 3.0を選ぶのも有りだと思います。
1TB以上のNVMe SSDで片面実装のモデルをまとめてみました。
SSDの交換方法と、Windowsの再インストールについて
※実際のSSD交換方法とOSの再インストールに関しては以下の記事をご覧ください。
交換可能なSSD
※片面・両面実装の情報はスペック・販売情報に含まれないことが多いので、参考記事は片面確認出来たソースです、一応「片面実装」の情報があるもののみ載せてますが、仕様の変更などの可能性もあり、動作や交換、最終的な判断に関しては自己責任でお願いいたします。
Crucial P1 NVMe 1TBのみ
QLC型 3D NANDで、コスト的には最安クラス。1TBまでは片面実装。※2TBモデルは両面実装なので注意
参考記事:「QLC型NVMe M.2 SSD「Crucial P1 1TB」をレビュー。」
WD Blue SN550 NVMe 1TBのみ
WDの3D TLC NAND、ハイエンドモデル程ではないが発熱もそこまでせず、リード最大2400MB/sec、ライト最大1950MB/secとそれなりのスペックです。ミドルクラスながらコストとパフォーマンスのバランスがとても良いSSDですね。大陸での交換実績情報有り(大陸でSSD交換してる人はSN550を使う人が多いようです)。
参考記事:「2020年最初の新型SSD WD Blue SN550 NVMe SSDを試す」
Kingston SSD A2000 1TBのみ
TLC型96層3D NAND、読み出し最大2200MB/s、連続書き込み2000MB/sとそこそこのスペック、WD SN550に近い性能でしょうか。値段帯も近く、WD SN550の代替品として、値段やブランドの好みで選ぶと良いかも知れません。
参考記事:「「Kingston A2000 1TB」をレビュー。1TBで99ドルの高コスパNVMe M.2 SSDを徹底検証」
Crucial SSD P5 NVMe 1TBのみ確認
Crucialのハイエンド向けTLC 3D NAND NVMe SSD、1TBは片面実装(※2TBの実装は未確認)
参考記事:「本日発売。Crucial待望のハイエンドNVMe SSD「P5」の性能をチェック」
WD Black SN750 NVMe SSD 1TB / 2TB
WDのハイエンドSSD、SN550よりもパフォーマンスに優れ、耐久面もまずますです。3D NAND TLC SSD、2TBまで出ており全て片面実装です。Samsungの970 EVO Plusに迫るパフォーマンスながら、コストと発熱はハイエンドでは(Samsungなどより)控えめ、といった感じ。専用ツールで省電力機能をオフにしてパフォーマンスを若干上げるゲーミングモード実装。
参考記事:「ゲーマー向けのハイエンドSSD「WD Black SN750 NVMe SSD」を試す」
Intel SSD 660p 1TB/2TB
IntelのハイエンドTLC 3D NAND NVMe SSD、2TBまで全て片面実装な模様。パフォーマンスはそこまで目立たないものの、2TBは比較的お安め。
参考記事:「QLC型NVMe M.2 SSD「Intel SSD 660p 1TB」をレビュー。SATA SSD並みの容量単価でSATA SSDより3倍高速なNVMe M.2 SSDの新定番を徹底検証」
Samsung 970 EVO Plus 1TB / 2TB
こちらも2TBまで片面実装。GPD WIN MAXの公式サイトで交換用のサンプル画像に出てましたね。パフォーマンスは非常に高く、発熱も凄い、という思い切ったSSDです。
参考記事:「2TBに到達したSamsung 「970 EVO Plus」SSD。1TBより高速」
コスパでいうとWD Blue SN550 NVMeが値段/パフォーマンスのバランスが一番良いのでは無いでしょうか、若干供給が安定していないようなので、次点でKingston SSD A2000。ハイエンドクラスだと値段下がってコスパ良くなってきたWD Black SN750、とにかく最速にしたい場合にはSamsung 970 EVO Plus、といった感じでしょうか。2TBモデルはかなり値段も張ってくるので安く実装したいならばIntel SSD 660pをチョイスで。
上記以外にも片面実装のSSDがあるかもなので探してみるのもよいかもしれません。型番・容量違いで両面になってるものもあるので気をつけて確認ください。
MicroSDカード
SSD交換するのが手間、OSの再インストールするのは面倒、という人は、MicroSDカードをストレージ代わりにする、という手も有ります。SteamゲームなどはゲームデータをMicroSDカードと本体ストレージどちらにもインストールできる、後から移動できるので、GPD Win2の時も追加ストレージとして使用していました。本体512GBなので、512GBのMicroSDカードを刺せば労せず1TBストレージですね。GPD WIN MAXはA2クラスのMicro SDXCカードまでサポートしています。
SSD外付けケース
内蔵SSDを交換した場合、取り出したNVMeのSSDはバックアップ&予備として取っておくとか、別のPCで使う、という手もあると思いますが、USBのSSDケースに入れてUSB 3.1 Gen2(10Gbps)の高速なUSBストレージとして使うのも良いと思います。SATA用ではなくNVMe対応のものが必要です。
FIDECO USB3.1 SSDケース M.2 NVMe PCIE SSD
ORICO USB-C NVME M.2 SSDケース
Yottamaster TB1-T3
Thunderbolt 3対応のNVMe SSDケースです。最大40Gbps、読み込み速度:2800MB/sと大変高速ですが、お値段が高いのがネック。