SSTR 2024 ルート選定案内:関東圏
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SSTRは太平洋側の任意のスタート地点から石川県の千里浜海岸を目指すツーリングラリーです。
関東圏でのおおまかな移動ルートをまとめてみましたが、ルートの設定の前に、まずは大まかにスタート地点を決める必要があります。
スタート地点が決まったら、当日の「スタート地点の日の出時刻」と「千里浜の日没時刻」を調べます。この、日の出時刻から日没時刻までがSSTRの走行可能時間となります。日没時間までに千里浜までたどり着けるようなルートを考えていきます。
2024年は10月開催で日照時間の関係で、走行可能時間が少なくなっています。時間に余裕をもってルート選定を行ってください。また高速道路・有料道路を使えない原付クラスのバイクなどはスタート地点を西側に設定するなど、走行距離の調節が必要になるかと思います。
時間設定
グーグルマップなど、地図ソフト等で検索していくので良いと思いますが、スタート地点~千里浜までナビでいきなり移動する、といった方法だと道の駅などの立ち寄りポイントの選定が難しくなります。特に立ち寄り必須になる「指定道の駅(3ポイント獲得)」は都道府県にひとつしかないので、事前のルート選定に盛り込んでおいた方が無難です。
指定道の駅をふまえつつ大まかにルートを決めて、そのルートを2~3分割して、その間でルート検索しつつ、道の駅など立ち寄りポイントを決めていくとルート選定もしやすいです。
休憩時間については立ち寄り時に10分を目安に設定しておくとよいと思います。トイレ行ったりなにか飲んだり体を動かしたり、というのがだいたい10分ですね。また、昼や午後に長めの休憩時間を入れておくと安心です。また朝10時前には道の駅に立ち寄ってもお店が開いていないので、使えるのは自販機とトイレのみ、ということが多いです(道の駅のお店のopen時間も場所によって違います)。朝食などはあらかじめ買っておくか、コンビニ/チェーン店などに寄る、のが良いでしょう。
立ち寄り箇所が多いと、10分休憩でも積み重なって結構な時間になってしまいますが、休憩時間=予備時間と考えてそのまま積算していくのも有りだと思います。時間が足りない場合、休憩時間を減らすのも良いですが、ポイントが足りている場合は道中すべての道の駅に立ち寄る必要もないので、立ち寄りポイントを飛ばす/減らす、という選択肢もあります。ともあれ、道中の安全のためにも、適度な休憩時間を設けるのも計画のうちです。
ルート設定
150㏄以上のバイクであれば高速道路や有料道路の利用も可能なので、必要であれば積極的に利用したいところです。関東圏スタートの場合、都市部を抜けることになるので、スタートしてすぐ高速道路に乗って距離を稼ぐのも良いと思います。ある程度距離(時間)を稼いで余裕をもたせれば、走りたいエリアやルートを中盤~後半に設定しやすいです。
10月開催であればほぼ心配ないかもしれませんが、安房峠など一部の峠は冬期通行止めになっていることがあります。冬季閉鎖開始日/通行再開日はその年によって違うのであらかじめ確認しておく必要があります。
走ったことのないルートについて考えるのはなかなか難しいですが、それもSSTRの醍醐味とも言えます。関東圏スタートの場合には400㎞を超えることになるので、SAや道の駅のポイントを押さえつつ適度に休憩を取っていくと良いと思います。
高速道路に乗れるバイクであれば、計画段階では「下道を走るルート」であっても、後半になって「想定より距離が稼げない」、「時間が足りない」と危なくなったら「高速で時間短縮」という手段が選択可能です。保険として高速道路と並行して走れるルート選びや、おおよその通過時刻を確認しておくと、もしもの時も安心です。
立ち寄りポイント
大まかなルートが決まったら道の駅などの立ち寄りポイントを設定していく、という流れでよいとは思いますが、ルール上「指定道の駅」および「能登半島地震被災地応援ポイント」に一カ所ずつ立ち寄りが必要です。
「「指定道の駅」「能登半島地震被災地応援ポイント」のご案内」
スタート地点付近や道中で立ち寄れそうな「指定道の駅」があるかどうかまずは確認してみましょう。ちょうどよい指定道の駅が無い場合には石川県の「メルヘンおやべ」がゴール付近の「指定道の駅」になっているので最後に立ち寄るようにしましょう。
「能登半島地震被災地応援ポイント」に関しては「道の駅 織姫の里・なかのと」や「氷見漁港場外市場
ひみ番屋街」がゴールに比較的近いポイントになっています。
能登半島の道路事情について
道の駅 狼煙や輪島市など、奥能登エリアへの移動ルートは確保されていますが沿岸部は未復旧・通行止めのルートがあり、外周をぐるっと一周するルートは使えないと思った方が良いです。複数個所寄ろうと思うと行って戻ってまた行って、とかなりの遠回りになるケースもあるので、ルート選定や、走行距離、時間には注意してください(給油ポイントも少ないです)。
「石川みち情報ネット」(通行止め/工事情報)
圏関東圏のルート例
参考までに関東圏発の移動ルート案を挙げておきます。下道メインで書いていますが、序盤はある程度高速道路でショートカットする前提で考えてもらえばよいと思います。
基本的に平日スタートであれば朝夕時間帯に都市部が混雑、土日であれば観光地周辺が混雑しがちなので、それも踏まえて時間調整が必要です。
高崎・上越ルート
東京埼玉を抜けて、高崎まで行き、軽井沢、上田と抜けて、上越市から日本海沿いに千里浜を目指すルート。高崎を過ぎてからは日本海に出るまでは国道18号をひた走る。上越自動車道が並走しているので、時間調整がしやすく、またルート上に道の駅も多いので、ポイント取得や、休憩がしやすい。東京~埼玉~群馬と、序盤はひたすら都市部を抜けるのが難点だが、関越自動車道でショートカットできる。日本海側に出てからは北陸自動車道と並走する国道8号線を行く。8号線の親不知海岸エリアは、日本海の断崖をぬって道路が続く絶景ロード。
関越道→上信越道→北陸道とほぼ高速道路と並走するルートなので時間調整がしやすい。
松本・塩尻ルート
松本から北アルプスを越えて日本海側に出るルート。松本までは富士五湖周辺から国道20号(R20)で諏訪を抜けて行く。スタート地点や時間の都合で、前半に距離を稼ぎたい場合には中央道で松本まで一気に行ってしまう手もある。諏訪~松本あたりの都市部は普通に渋滞もあるので高速に乗るなら松本ICまで抜けてしまったほうが良い。
松本から北アルプスを越えるのにいくつかのルートがある。
△白馬・糸魚川経由
松本からR147、R148をひたすら北上して糸魚川から日本海に出るルート。その後は日本海沿いに新潟→富山→石川県と抜けていく。時間が足りなくなった場合は日本海側に出て北陸自動車道で巻く。
△乗鞍・富山経由
松本から乗鞍方面へR158で西に抜け、安房峠で北アルプスを越える関東勢SSTRの定番ルート。安房峠を越え平湯からはR471を抜けR41を北上して富山市街に。富山市街からは北陸道経由で多少の時間短縮が可能。
登山シーズン中であれば穂高岳や乗鞍岳などがあるR158は混雑注意。またR472で富山に抜けてからは市街地走行なのでスローダウンしがち。
※安房峠から少し道をそれたところに北アルプス大橋がある、SSTRライダー御用達(?)の撮影スポット。
※安房街道について
積雪のため冬季~春季は通行止め。11月ごろから冬季通行止めになり、5月最終週に通行止めが解除されることが多い。迂回路として安房トンネルがあるが、自動車専用道なので125㏄以下の原付では通行できない。安房トンネルが通れる車両であればどちらを通っても良いが通行止めの場合、松本まで戻って北周りのルートになるので大幅なタイムロスとなる。通行止めの具体的な日付は天候などによって毎年変わるので必ず事前に確認を。
※10月の安房峠・アルプス北大橋周辺について
既にSSTR期間中ですが、今年は開催期間中に雨が降っているのもあって、路面に濡れた葉が落ちたままになっている状況です。ウェット路面に落ち葉という大変すべりやすい状況なうえに、下りだとスピード出やすいのもあって本当に危ないです。可能であれば安房トンネルを走行するか、走る場合には十分ご注意ください。
△飛騨高山から白川郷経由
乗鞍ルートの安房峠を超えたところで、平湯からさらに西に向かい、R158を走り高山に出て、白川郷経由で富山に入るルート。白川郷まで出てしまえば、東海北陸自動車道も利用可能。
△塩尻~木曽~飛騨~白川郷
塩尻から木曽に向かい飛騨高山へ進み、飛騨高山以降は白川郷~富山と進む。都市部を避けて山岳エリアをひたすら進むルート。2023年SSTRで実際に走行しました。
工程表の作成
ある程度ルートが決まったら立ち寄り場所を決めたり時間配分をメモしていきましょう。人によっては必要ないかもしれませんが、工程表があると当日の行動をシミュレーションしやすいです。