13インチクラスモバイルモニタの最適解? 2560*1440高解像度モバイルモニタmageDok T133E / 1332K-5

海外製のモバイルモニタは各社出ていますが、レビューなども少なく、販売店のみの記名でメーカ名が表記されていないものも結構あって、どれが良いのか迷うことが多いです。今回はそのなかでも比較的以前からモバイルモニタのラインナップを出し続けているmageDok社の、T133Eを実際に使ってみました。

結論から言うと、13.3インチという取り回しの良いサイズながら2560*1440という高解像度、高精細で鮮明、Type-C接続にも対応してカバースタンド付き、という完成度の高いモバイルモニタでした。

1332K-5、T133Eについて

1332K-5はmageDok社の1332Kシリーズの5世代目というか、初代からマイナーチェンジ・機能アップを重ねているモデルで、T133Eは1332K-5のタッチパネル搭載版、といった形です。
スペック見る限りではT133Eと1332K-5はタッチパネル対応以外ほとんど差がないようで、1332K-5の方がタッチパネルがない分若干お安くなっているようです。
今回レビューするのタッチパネル有りのモデル、T133Eです。

外観

画面は段差も無くフラットな作りになっています。
イヤホンジャック、モニタ接続用のType-Cポート、MiniHDMIポート、電源供給用のType-Cポート。
電源ボタン(一番上)と、設定用の各種ボタン、OTG用のType-Cポート×2。

裏面にはVISAマウントも付いています。

付属品はマニュアル、Type-Cケーブル(Gen2対応)、USBType-c to TypeーA(給電用)、給電用アダプタ、HDMI to MiniHDMIケーブル、OTGケーブルなどです。
ペンはオマケというか、本当にただのロゴ入りボールペンです。

カバースタンド

T133E/1332K-5には専用のカバースタンドが付いてきます。

3段階の角度調整が可能で、カバーを畳むと液晶・背面両方をカバーできるタイプです。

背面スピーカーにかぶらないよう穴が開いています。

シッカリしている反面カバースタンドを取り付けると一回り重くなるのが難点ですが、カバースタンドさえ閉じてしまえばカバンにそのまましまえるくらいにはしっかりしてる感じです。(もちろん落下や衝撃などは防げないので自己責任の運用ですが)。

欠点としては、モニター背面にテープで貼り付けるタイプのカバーなので、カバーを取り付けると背面のVISAマウントが利用できなくなります。
カバーの取り付け自体はそこまで難しくなく、取り付け後もズレたりせず動作するのですが、逆に言うと簡単に取り外し出来ないので、カバーとVISAマウントの併用は難しいです。

Type-Cケーブル一本で接続可能

最近ではType-Cコネクタが搭載されているノートパソコン・スマートフォンなども多くなっていますが、Type-Cからの映像出力に対応しているモデルであればT133E/1332K-5とType-Cケーブル一本でつなぐだけでモニターが利用できます。

Type-C一本でつなぐためには、PCなどのType-Cコネクタが映像出力・給電の両方に対応している必要があります。
具体的にはUSB Type-CのAlternate ModeでDisplay Portの出力に対応している必要があるんですが、スペックシートにはそこまで記述してないことも多いです。確認が難しくはありますが、最近のノートPCなどでは結構対応していることが多いです。Type-CコネクタがThunderbolt 3(対応)のものは映像出力対応可能です。

接続に使うType-CケーブルもUSB 3.1 Gen2対応のケーブルが必要となりますが、T133E/1332K-5には対応ケーブルが一本同梱されているので、それを利用すれば問題ありません。

ケーブル一本だけで接続可能なのは本当に便利です。

最近ブームのUMPCを接続するのも良いですね。

GPDWin2をはじめ最近のUMPCはコンパクトなわりに高スペックなものも多く、モニタ・キーボードをつなぐとそのままパソコンとして使えるのでTPOに応じて使い分けるのも面白いと思います。

Type-cの供給電力不足など、本体からの給電だけでは動作しない場合には給電用のType-cコネクタに別途電源(ACアダプタ・モバイルバッテリーなど)をつなぐことで動作する場合もあります。

外部電源の供給でswitchからの接続も可能でした。

モニタ側から電源供給が可能

T133E/1332K-5の特徴的な点のひとつに「接続しているType-Cデバイスに電源供給が可能」ということがあります。ノートPCなどに搭載されているType-Cコネクタは充電ポート兼用になっていることが多く、Type-Cコネクタ経由でモニター接続をすると、モバイルモニタ利用中は充電ができない=バッテリー駆動だと稼働時間が限られてしまう、という問題が生じます。
T133E/1332K-5であれば、モニター経由でType-C接続に給電・給電が可能です。
ちょっとわかりづらいんですが、T133E/1332K-5の(映像用)Type-CコネクタとPCをType-cケーブルで接続した状態で、T133E/1332K-5の電源供給用のType-Cポートに充電器やモバイルバッテリーを接続すると、PCからは映像信号が出つつ、モニターからType-c経由でPCに電源供給されます。

映像 パソコン → Type-Cケーブル(映像用) → T133E/1332K-5
電源 電源 → Type-C(給電用) → T133E/1332K-5 → Type-Cケーブル → パソコン

この機能によってノートパソコンにType-Cコネクタがひとつしかない、映像出力と充電ポート兼用のモデルでもT133E/1332K-5を電源を供給しながら長時間利用できます。

OGT用のType-Cポートが利用可能

T133E/1332K-5にはさらに二つのType-Cコネクタがついており、そこにキーボードやマウスなどの周辺機器が接続できるようになっています。用途的にはそこまで便利なのかは謎なんですが、T133E/1332K-5を家などで据え置きで使いたい場合に、電源ケーブルやキーボードなどのUSB機器をモニタ側に接続でき、PCはType-cケーブル一本だけの接続で運用できるので、モバイルPCを家でも外でも使いたい、といった用途などでは便利かもしれません。
OTG用のコネクタはType-Cなので、USB-A(いわゆる四角い普通のUSB)への変換コネクタがT133E/1332K-5本体に同梱されています。

液晶保護シート

T133Eは光沢パネルなので思いっきり映り込みします。映り込みや、傷などが気になる方は液晶保護シートを張ると良いと思います。
簡単に図ってみましたがT133Eの外径サイズ(モニタ画面外の黒淵含む)が約318mm×19.5mmで、モニタ発光部分は約29.5mm×16.6mmでした。
ELECOMの液晶保護シート14Wインチ(309mm×174mm)であれば、液晶サイズをカバーできます。

段差が気になる・綺麗に貼りたいというひとは一回り大きい15.6インチの保護シート(344mm×194mm)が高さ194mmでジャストサイズなので、横をカットして貼るという手もあります。

グレアパネルが苦手なので15.6インチ用の非光沢の保護シートをカットして張りました。

購入・販売店について

最も手軽な入手先はAmazonでの扱いになると思いますが、Amazonで購入する場合はCorkeaやViewNico経由での購入になります。共にmageDok社の日本国内販売パートナーとのことです(mageDok社公式サイト参照)。
Amazonではタッチパネル対応のT133EはViewNicoでしか扱ってないようですが、1332K-5に関してはViewNico、Corkea共に取り扱ってるようです。販売ページ自体は別なので、購入時に比較して安い方で買えば良いと思います。

タッチパネル対応のT133E、ViewNico扱い

1332K-5に関してはViewNico、Corkea共に同じものを取り扱ってる模様、クーポンなどもあって値段が違うのでご購入はお好きな方で。

総評

13.3インチのモバイルモニタとしては、高解像度で、Type-cケーブル1本で接続可能、接続機器の充電もOK、カバースタンドの作りもしっかりしている、という感じで、モバイルモニタとして隙の少ないモデルだと思います。

パソコンのサブモニタとして使うもよし、UMPCと組み合わせてメインPCっぽく使う、家で据え置いて不通のモニタとして使う、といった様々な用途に対応できて2万円切るお値段、というのはやはりお買い得なのではないでしょうか。