SteamDeakにWindowsOSをインストールする方法:MicroSD編
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SteamDeakには独自OSのSteamOSがインストールされています。Steamのゲームに関しては多くのゲームが遊べるのですが、Steamの一部のゲームやEpicGamesなど他プラットフォームのゲームや、原神などWindows用のゲームなどに関してはSteamOSでは遊ぶことができません。
ValueではWindows用のドライバ等も公開されているので、比較的簡単にWindowsのインストールが可能です。
以下Windows11のイントール手順を紹介していますが、基本的な流れはWindows10と変わりません。
MicroSDカードにWindowsをインストールすると、Steam deckの起動時に自動的にWindows11が立ち上がるようになります。内蔵SSDにはSteamOSが入っているので、そちらを起動したい場合には、MicroSDカードを物理的にイジェクトし、Steam deckの電源を入れるとSteamOSが利用できます。抜き差しで使い分けられるので管理が楽です。
インストールに必要なもの
MicroSDカード
試しにインストールしてみる分には容量や速度はあまり関係ないかもしれませんが、常用するのであれば、高速なMicroSDカードが欲しいところです。
Windowsのライセンス
SteamDeakにはWindowsのライセンスは含まれないので別途自分でライセンスやプロダクトキーを用意する必要があります。シリアルなしで一時的にインストールすることも可能ですが、恒常的に使うのであればライセンスを用意したほうがよいでしょう。
USBメモリ
16GB以上のものがあれば問題ありません。
USB変換アダプタ/Type-C USBHUB/ドック
SteamDeakはType-Cコネクタが一個だけなので、USBメモリやキーボードを接続するのに変換アダプタやUSB-HUBが必要になります。Type-CのUSBHUBですが、USBメモリを刺しても起動時に認識しないものも結構ありました。ドックなどでも構いませんが認識するかどうか不安な場合は変換コネクタも用意しておいたほうが良いかもしれません。
手元にあったものを試したところ、安いType-CHUBでは認識せず、AnchorAnker PowerExpandはUSBメモリ認識しました。
USB接続のキーボード
Windowsの初期設定中に文字入力が必要になるので、有線USB接続が可能なキーボードが必要となります。Type-Cコネクタに接続するために、変換アダプタかType-CのUSBHUB/ドックが必要になります。
Windowsインストール用MicroSDカードの作成
マイクロソフトからイントールUSB作成ツールをダウンロードしてMicroSDカードにWindowsのインストールデータを書き込みます。
「Windows11をダウンロードする」
https://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows11
上記のサイトから「Windows11ディスクイメージ(ISO)をダウンロードする」の「ダウンロードを選択」から「Windows11(multi-edhion ISO)」をクリックして「ダウンロード」をクリック、「製品の言語の選択」をクリックして「日本語」を選択して「確認」をクリック、その後「64-bitダウンロード」をクリックすると、Windows11のディスクイメージ(ISO)のダウンロードが開始されます。
ダウンロードしたISOファイルをMicroSDカードに書き込むために「Rufus」というソフトを使います。
まずはサイトからrufusをダウンロードします。
「Rufus – 起動可能なUSBドライブを簡単に作成できます」
https://rufus.ie/ja/
「Rufus 3.21」をクリック後、広告が出る場合には広告を閉じるとダウンロードが始まります。
パソコンにMicroSDカードを接続し、ダウンロードしたRufus 3.21.exeを管理権限で実行します。アップデートの確認が入りますが「いいえ」でok。
「イメージオプション」を「Windows To GO」に変更します。
この状態で「スタート」を押すとインストールするWindowsのバージョンを聞いてくるので、選択して「ok」。
そのほかのオプションも聞かれますが、特に変更せず「ok」で良いと思います。
最後にMicroSDカード内のデータが全部消える旨の警告が出るので「ok」をクリック。
30分~1時間程度でインストール用のデータ作成が終了します。
各種ドライバーのダウンロード
ValueのサイトでWindows用のドライバーが公開されているのでダウンロードしておきます。
「Steamサポート :: Steam Deck-Windowsリソース」
https://help.steampowered.com/ja/faqs/view/6121-eccd-d643-baa8
ダウンロードするのはAPU Drivar Wifiドライバー、Bluetoothドライバー、SDカードリーダードライバー-と、オーディオドライバーが2ファイルの全部で6ファイルです。
ZIPファイルなので、右クリックで「すべて展開」を選ぶと解凍され新しいフォルダが出来ます。
解凍したフォルダをひとつにまとめて、先ほど作成したWindowsのインストール用MicroSDカードにコピーしておきます。
Windowsのインストール
インストール用MicroSDカードを作成したら、本体下部にあるMicroSDカードSteam deckに刺し、MicroSDカードから起動します。後々使うので、USBキーボードも繋いでおきます。
Windowsのインストールが始まれば、「右側のタッチパッド」と「右トリガー(クリック)」でポインタの操作ができるので、マウスがなくてもOSの操作自体は一応可能です。インストール時にソフトウェアキーボードは使えないようなので、文字入力にはUSBキーボードが必要です。
USBメモリから起動するには、Steam deckの電源をオフにした状態から、「ボリュームボタンのマイナス」を押しながら「電源ボタン」を押すと、電源投入後、ブート(起動)デバイスの選択画面が表示されるので、「EFI SD/ MMC Card」を選択します。選択には十字キーが使用できます。
しばらくするとWindowsのインストーラーが起動します。
Windowsの画面が本体に対して横になっていますが、動作に問題はありません。
本来縦長で使われている液晶をソフトウェア的に横向きの設定で使っているので、標準の状態だと縦長表示になります。
OSのインストールが終わって画面の設定ができるようになれば、縦横の回転ができるようになるので、それまではSteamDeakを縦に置いて作業してください。
MicroSDカードから起動すると、そのまま自動的にWindows11のインストールが始まります。インストール後自動で再起動し、Windowsの初期設定が始まります。
Windows11の初期設定
再起動したら、MicrosoftアカウントやWi-Fiの設定など、Windows11の初期設定が始まります。
デバイス(Steam deck)に任意の名前を付けて「次へ」
Microsoftアカウントにログインします。
アプリや設定などを引き継ぐかの確認です。復元する項目を選択するか、「他のオプションを表示」から「復元するデバイスを選択」するか「新しいデバイスとして設定する」を選んで「次へ」
PIN:PINを設定します。
任意の数字を入れ、確認のためもう一度入れてから「次へ」
エクスペリエンスのカスタマイズ:必要なければ「スキップ」
Androidの連携:必要なければ「スキップ」
画面の向きの変更
縦長になっている画面の向きを横向きに変更します。
各種ドライバーのインストール
ValueからダウンロードしたドライバーをUSBメモリ内のフォルダからインストールしていきます。
APU driver:フォルダ内のSetup.exeを実行
Wi-Fiドライバー:フォルダ内のinstall.batを実行
Bluetoothドライバー:フォルダ内のinstalldriver.cmdを実行
SDカードリーダードライバー:フォルダ内のsetup.exeを実行
オーディオドライバー(1/2):フォルダ内のcs35l41.infを右クリックして「インストール」を選択
オーディオドライバー(2/2):フォルダ内のNAU88L21.infを右クリックして「インストール」を選択
以上のインストールが終われば、Windows版のSteam deckは利用可能になります。
ライセンスの更新
継続的に利用する場合や、プロダクトキーがある場合には「スタート(Windowsボタン)」→「設定」→「ライセンス認証」の項目から有効なプロダクトキーを入力しておきましょう。
これで、Steam deckの電源を入れると、Windows11が自動で立ち上がるようになります。SSD内のSteamOSを立ち上げたい場合にはMicroSDカードを物理的にイジェクトしてSteam deckの電源をいれてください。