Steam DeckでOSの切り替え機能(カスタムブート)を利用する
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SteamDeckの内臓SSDにSteamOSとWindowsの両方をインストールした場合、通常ですとWindowsが立ち上がります。起動時にSteamOSを選択することも可能ですが、少々手間がかかるのが問題です。
デバイスの電源投入時にOSを起動する役割を果たす部分をブートローダーと呼びますが、SteamDeckの内臓SSDにWindowsをインストールすると、このブートローダーがWindows用のものにさし変わるので、SteamDeckの電源を入れると、Windowsが立ち上がるようになります。
このブートローダーを別のものに差し替えることでOSの切り替え/並存が楽になります。
公開されているツール、いくつかあるようですが今回使用するのは「SteamDeck_rEFInd」です。基本的にはリンク先のドキュメントの手順通りの作業になります。
注意事項
カスタムブートに関しては、WindowsやSteamOSのアップデートなどで上書きされてしまうことがあります。その際にはツールの再インストールなど再設定が必要なことがあります。
そもそものSteamDeakにWindowsをインストールする方法に関しては以下を参考ください。
管理者パスワードの設定
ツールのインストール時に管理者権限が必要なので、Sudo/管理者パスワードが未設定な場合にはあらかじめ設定しておきます。Windowsのインストール時(領域設定時)に等に設定している場合には必要ありません。
まずSteamOSを起動した状態で「電源ボタン長押し」→「デスクトップモードへ切り替え」でデスクトップモードを起動します。
「Syestem Settings」(左下2番目のアイコン)から「Users」→「Change Password」をクリックするとパスワード変更ができます。
Steam Deck EFIのインストール
デスクトップモードでコンソールを起動しSteam Deck EFIをインストールします。
コンソール画面が起動したら以下のコマンドの文字列を入力してエンターキーを押していきます。基本的にそのまま入力するだけですが、綴りミスなどするとエラーになります。その場合は(正しく)再度入力して進めてください。
①ファイルのダウンロード(クローン)
git clone https://github.com/jlobue10/SteamDeck_rEFInd/
②フォルダの移動
cd SteamDeck_rEFInd
③インストーラーに実行権限を付加
chmod +x SteamDeck_rEFInd_install.sh
あらかじめ設定しておいたパスワードの入力を求められるので入力してください。
④インストーラの起動
./SteamDeck_rEFInd_install.sh
インストーラが起動すると大量の文字が流れていきます。再度コマンド入力画面が表示されたらインストール終了です。
この状態でSteamOSをシャットダウンして再起動するとWindows/SteamOSの起動が選べる様になります。
デフォルトの設定だと数秒放置でSteamOSが起動するようになっています。パッドやキーでWindowsのアイコンを選ぶと、Windowsが起動します。
スリープ時などシャットダウンしない状態で電源が切れた場合、Steam deckの電源ボタンを押しても、ブート画面が表示されず、以前使用したままのOSが表示されます。別のOSを立ち上げたい場合には、今使っているOSをシャットダウンもしくは再起動すると、ブート選択画面が表示されます。
カスタムブートローダーがうまく動いていない場合①
電源投入時にブート選択画面が表示されずに「前回起動したOS」しか立ち上がらない場合には、「ボリュームマイナスボタン」を押しながら「電源ボタン」を押すことで起動先の選択画面が表示されます。
「Windows boot manager」か「SteamOS」を左十字キーで選び「A」ボタンで決定することで該当OSが起動できるようになります。
起動したいOSが表示されない、起動しないという場合には②を試してみてください。
カスタムブートローダーがうまく動いていない場合①
アップデートや設定変更などで、ブートローダーが上書きされWindowsしか起動しなくなった場合、SteamDeckの起動メニューから、手動でSteamOSの起動ができます。
「ボリュームプラス」ボタンを押しながらSteamDeakの電源を入れ起動メニューを表示させます。
十字キーの「↓」と「A」で、「3つのリストから1番上」>「efi」>「SteamOS」>「steamcl.efi」を選択するとSteamOSが立ち上がります。
SteamOSが立ち上がったらSteamDeck_rEFIndの再インストールすることでもとに戻ると思います。