Steam deckの内蔵SSDを交換する方法

Steam deck | ガジェット

Steam deckは本体を分解することで、比較的簡単にSSDの交換が可能です。

利用されているSSDは2230サイズという一般的でないものが利用されているので、調達に手間やコストがかかりますが、本体の容量アップしたい場合にはSSDの交換は有効な手段かと思います。

交換用SSD

Steam deck本体に内蔵されているSSDは「2230サイズの片面実装のNvme SSD」という小型のSSDが使用されています。近年のノートパソコンや、ゲーミングUMPCなどで使われているSSDは「2280サイズのNvmeSSD」が多く、2280サイズのSSDはサイズが違うので利用することはできません。

2280サイズのSSD(上)と2230サイズのSSD(下)

2230サイズのSSDは小容量のものであれば、MSのSafaceシリーズなどでも使われているのでそれらを使う手もあります。高額になりますが1TB~2TBのものもあるようなので、調達できれば大容量のSteam deckで容量を気にすることなく遊べると思います。

2230サイズのSSD

片面かつ、2230サイズのNvme、となると種類はかなり少なく情報も多くありません。surface用などタブレットPC用のものが一部流通しているようですが、大容量モデルは少なく、選択肢は多くないのが現状です。2280サイズに比べると、同容量、同スペックでも高価になります。

WD Black SN770M

2280サイズではおなじみのWD Blackシリーズの2230版。

Seagate FireCuda 520N

SteamDeckやポータブルゲーミングPC向け、と謳うシーゲートのSSD。値段は上がりますが2TBモデルも存在するのは魅力的です。

 

Addlink S91

台湾メーカのSSD、1TB/2TB。ブランド気にしないならお手頃。

 

Sabrent Rocket 2230

Steam Deck対応とのアナウンスもあり、一般流通していて入手しやすく値段もそれなりに収まっているモデルです。  

 
WD SN740 1TB SSD PC M.2 2230

2280サイズでもおなじみのSSDで、同モデルが2230サイズでもラインナップされています。基本スペックは変わりません。2TBモデルもあります。

 

Kioxia BG4

タブレットPCなどの内蔵用SSDとして出ているもの。希少な国産メーカーのSSD。  

本体の分解/SSD交換

まず本体裏にあるネジ8カ所をドライバーで外します。

ネジの山が若干浅いネジが使われているので、サイズの細いドライバーで回そうとするとなめる可能性高いので気をつける必要があります。

ネジを外したら、背面カバーを外していきます。ツメではまっているので、本体上部の溝から薄いヘラ上のもので外していきます。ある程度力が必要ですが、無理矢理開けるとツメが折れるので注意が必要です。

溝があるのでそこからヘラ等で開けていく。イヤホンジャックあたりから開けると開けやすい。
隙間ができたら、ヘラ等でさらに隙間を空けていく

上部がのツメが外れたら、トリガーボタン付近から側面のツメを剥がしていきます。

下のツメと反対側側面のツメが剥がれたら背面カバーが外れます。本体と背面カバーにはケーブル等接続されていないので、そのまま外すことが可能です。

本体裏側が露わになりました。中央のCPUファンの左側のパネルを外していきます。

3か所ねじ止めされていますが、一か所はパネル右上のシール下にあるので、シールをはがします。

シール下のネジを外したら、残りの二か所のネジを外して、パネルを外します。

下のほうにねじ止めされているのが2230のSSDになります。

ねじ止めされているのでネジを外すとSSDが浮くので外せるようになります。SSDはシートにくるまれているので、そのまま外しておきます。

交換用のSSDに外したシートをかぶせ、外した逆の手順でSSD、カバー、背面カバーをかぶせねじ止めすれば交換終了です。

OSのインストール

SSDを交換したら、新しいSSDにOSをインストールします。

標準で入っているのはSteamOSなので、SteamOSをインストールする場合にはコチラから。

Windowsをインストールする場合にはコチラから。

Windows/SteamOSを共存させたい場合にはコチラから。

Steam deckでSteamOSとWindowsを共存させる方法