2024SSTR道中レポート 道の駅 和良~千里浜ゴール

SSTR | バイク関連

天竜川河口の竜洋海岸からスタートしてひたすら北上して5時間が過ぎ、飛騨高山方面が見えてきたあたりで、いよいよSSTR2024後半戦です。

道の駅 和良

R418を通って道の駅 そばの郷 らっせぃみさとを通過し、県道68号に入りさらに北上を続けます。恵那市街、その先の高山市街地を避けていくルートです。

道の駅 美濃白川を出て飛騨川沿いのR41から県道86号に入り、和良川沿いに進みます。次に目指すは道の駅和良です。

R256の合流、左へ行くと道の駅和良、右は下呂温泉

県道86号からR256に西に折れ、しばらく行くと道の駅和良です。道の駅に近づくと謎のドーム(?)が見えてきて驚きます。田園風景に突如現るなんらかのドーム。

右手奥に見えるドーム

場所的に道の駅和良のあたりだとは思うのでそのまま進み、道の駅和良に到着。

運動用のドームでした。テニスやゲートボールができるみたいですね。

ところでルート探索中に地図見たときには「和良」を「かずら」と思っていたのですが…

和良(わら)観光協会の看板

「わら」でした。知らない地名って面白いですね。

実写顔はめ看板は珍しい

顔はめ、一人だと記念撮影できないのが残念ですね。

趣(おもむき)が増している

このわたがし機、今日見たの2回目ですけど、岐阜の道の駅ではスタンダードな存在なんでしょうか。あと、コカ・コーラの瓶自販機とかなかなかレアなものが置いてあります。

強い飛騨牛アピール

飛騨牛コロッケを食べました、おいしかったです。道の駅で軽食を食べるの良いですよね。

道の駅 パスカル清見

道の駅和良を出てからは県道329を通ってまた北上です。この辺はこもれびロードというらしいですね。

名前通りというわけでもないですが天気も穏やかで、川沿いの道を気持ちよく走ります。朝のしんどさがウソのようです。

R479との合流を右折し吉田川沿いをさらに北上。田園沿いを走る感じでしたが、R479に入ってからは若干山道っぽくなってきました。それでも走りづらいということもなく進んでいきます。

吉田川をそれてしばらくすると道の駅 パスカル清見に到着

馬瀬川の清流

道の駅 アルプ飛騨古川

R257からそのまま県道73号に進み、飛騨せせらぎ街道を北上します。県道に入ってしばらくすると横を流れる川は川上川に。山を越えると高山市街が見えてきます。途中、道の駅 ななもり清見も近くにあるのですが、すこし遠回りになるので、今回はパス。

ここまで来たところで時間は13時を回っていました。寝不足や雨走行、トラブル疲労の蓄積もあって、だいぶしんどくなってきました。スケジュールの方はじわじわ遅れ気味です。

SSTRではルール上、各県にひとつだけある「指定道の駅」に立ち寄る必要があるんですが、今回のルートでは最後の最後に富山県の「道の駅 メルヘンおやべ」に寄る予定です。メルヘンおやべからゴールの千里浜は1時間かからないくらいです。

当初の予定では「道の駅 アルプ飛騨古川」を出た後は、R471を道の駅 利賀→道の駅 庄川と進むいわゆる「酷道」コースを想定していたのですが、天気が怪しいのと、体力気力も喪失している今の状態で酷道コースは危ないな、と思ったのでサブルートの方にルート変更することにしました。

メインルート

利賀→庄川ルート
山中酷道を走るメインルート

サブルート

サブルートの細入→砺波ルート
平坦な道のサブルート

実はタイムスケジュール的にはサブルートでもちょっとギリギリではあるんですが、とにもかくにも道の駅飛騨古川に向かうことに。高山市街を避けるようにR158を進み、県道73号からR472に出て北上します。宮川沿いにしばらく走ると、道の駅 アルプ飛騨古川に到着です。

迫られる選択

高山~富山のメインルートだけあってわりと盛況な道の駅 アルプ飛騨古川

さて、道の駅 アルプ飛騨古川に到着したのが13:50、サブプランのタイムスケジュールを見ると想定より20分遅れています。

サブプランの細入→砺波ルート

一応、休憩などで調整すれば17:30到着もギリギリ行けなくもない感じですが……実はもう一つ懸念がありました。2022年の10月に開催されたプレミアムSSTRというのがあったのですが、5月開催のSSTRに比べて10月開催場合には走行時間が短い関係で、ゴール時間帯ににバイクが集中しやすく「千里浜直前でバイク渋滞する」という話を聞いていました。一応、千里浜近くに到着できればゴール処理はできるものの、できたら日没前に千里浜を走りたいところです。

すこし余裕を持って千里浜に到着したい気持ちと、だいぶ疲れているのでこれ以上の無理は危ないな、という判断でサブプランを放棄して非常プランに移行することに決定。

非常プランとデッドライン

ルール上立ち寄りが必要な「指定道の駅」である道の駅メルヘンおやべには立ち寄る必要があります。非常プランは東海北陸自動車道に乗って、福岡ICまでショートカットして道の駅メルヘンおやべに向かうルートです。一応初期プランでは「下道オンリー」という自己ルールはあったんですが、時間が足りない場合に備えて高速ショートカットで時間を巻き返すのが非常プランです。

富山市街を高速ショートカットする想定だとだいぶ時間に余裕ができるのと、来た道を戻るのもなんだなと思い、高山西ICに戻るのではなく、すこし北上して山を越えて飛騨清見ICから高速に乗ることにしました。

道の駅 飛騨古川いぶし

R472を少し北上したところで県道90号(古川清見線)に折れて南西へ向かいます。登ったところに道の駅道の駅 飛騨古川いぶしが見えてきました。本来立ち寄る想定は全然なかったんですが、せっかくルート上にあるのだし、ということで立ち寄り&チェックイン。

なかなか渋い佇まい
ちょっとした景観

午後に入っていよいよ日が傾いてきました。ルート変更で時間には余裕ができたので無理せず進みます。

道の駅 メルヘンおやべ

道の駅 飛騨古川いぶしを出てそのまま県道80号を進みます。猪臥山トンネルという長いトンネル(4,475 m)を抜けるとR158に合流、そのまま飛騨清見ICから東海北陸自動車道に乗ります。

飛騨トンネルを抜けて白川郷の脇を通り、そのまま北上すると富山市街が見えてきます。小矢部砺波JCTをそのまま北上して能登自動車道に入ります。

福岡IC出口からそのままR8(小矢部バイパス)を進むと道の駅 メルヘンおやべに到着です。

ようやくやってきました。

ゴール直前の指定道の駅、ということでSSTRライダーでにぎわっています。ゴール直前の道の駅ってなんだかみんなテンション高いというか、そわそわしてますよね。

ここでふいに声をかけられたのですが、まさかの、朝にスタート地点の竜洋海岸でお会いしたライダーさんでした。無事ここまで来れたことをお互い喜びました、嬉しかったです。

おやべ君

道の駅の中にはゆるキャラが。なんでファイヤーしてるのかと思ったら、石川/富山地方に伝わる倶利伽羅峠の「火牛の計」伝説由来らしいです。炎上体質とかじゃなかった。

いよいよゴール目前、あとはゴールの千里浜を目指すだけです。

千里浜なぎさドライブウェイ今浜口

メルヘンおやべを出てからR8(小矢部バイパス)をしばらく進み、R471へ……行くつもりがバイパス降りるとこ間違えてしばらく行ってからUターン。

山の中を走る交通量の少ないルートですが、前も後ろもバイクが連なって走ってます。

目的地は一緒

R471からそのままR159と来て、左に曲がればゴールはもう目と鼻の先です。

今浜IC出口まわりでゴールへ

南側(県道229)は住宅地なので東側から北回りに今浜IC出口付近を通って行くのが推奨ルートです。今浜IC出口を抜けて左に曲がったところで前が詰まって止まりました。ゴール渋滞のようです。

連なるSSTRバイク

最後に右折するのでその交通誘導で詰まっていたようです。台数の割にはスムーズに進んだので10分もかからず曲がれました。

誘導ご苦労様です
この景色をまた見れた

ゴールの千里浜に入る直前、視界に入る日本海を見た瞬間、なんとも言えない気持ちが胸にこみ上げてきました。

無事たどり着けて本当に良かった。

ゴール

バイクの台数も多く、砂浜に入るまでは道幅も狭いので、ゆっくり進んでいきます。

交通整理をしてくれている方や、ワダチをトンボでならしている方、ゴールで出迎えをしてくれる方、いろんな人が手を振ってくれたり、声をかけてくれたりしています。砂浜に並ぶバイクをみると本当にたどり着いたんだな、という気持ちに。

日中に雨が降ったり曇ったりはしているものの、ゴール付近は風もそこまでなく、なぎさドライブウェイは全面通行可能でした。千里浜口からゴールゲートまでは数キロあるんですが、千里浜口手前あたりからゴール処理(チェックイン)は可能になります。

海>停まってるバイク>車両通行帯、稀に右から対向車

空いてるところにバイクを止めて忘れないうちにゴール処理をします。

17時11分、ゴール

隣の人も記念撮影してたので声をかけて撮ったり撮ってもらったり。なんかちょっとテンション高いんですよね皆さん。

やったぜ

途中力尽きてゴールできるか不安になったりもしましたが、何とかどうにかゴールです。

日没まであと少し
ジクサー150は今回もノートラブル(コケたけど)

周りを見ると続々とバイクが入ってきます。後ろを見たら、ライダーのライダーが。

ライダーのライダー

走り始めたらすぐ後ろに初代ライダーのライダーもいて思わず手振っちゃいました。

千里浜口からゴールまでまだ少し距離があるのでゆっくりバイクで進んでいきます。開けた場所でゆっくりバイクで走っていく瞬間は、なんともいえない穏やかさがあります。

ゴール目指して続々と

日没が近づき、走っているうちに徐々に暗くなってきました。ゴールが近づくと、スタッフやボランティアの方、地元の方が迎えてくれます。

手を振られてのゴール

ゴール時にガッツポーズのひとつでもしたかったんですが、ワダチにタイヤを取られそうになってドキドキしながらのゴールでした。砂浜とはいえコケなくてよかった。

雨は降っていなかったものの、雲は多く、サンセットは拝めず。残念。

今年はコレで

ゴールゲートをくぐった後は、少し走った先の千里浜なぎさドライビングスクールの敷地内に誘導されてバイクを止めます。

教習所敷地内を埋め尽くすSSTRバイク

バイクを停めたらゴール後の受付の処理をしてもらうために、ゴール横にある能登千里浜レストハウスに戻ります。千里浜なぎさドライビングスクールから数百メートルは徒歩で戻ることになります。今年は送迎バスも出ていたので、少し並んで乗せてもらいました。

夜明け前からずっとバイクにまたがって運転していましたが、バスの椅子に座ると気が緩んで崩れ落ちそうになりますね。

ゴールまで戻ってゴール受付をして記念品をもらって、その後に貝汁を頂きました。

うまみが押し寄せてくる貝汁

ゴールではSSTRグッズや能登エリアの観光案内などいくつかのブースがありました。勢いあまってSSTRの帽子買っちゃったけど頭大きいからかぶれるか不安。

11時間半弱かかって447kmの道のりを経て太平洋沿岸から日本海まで到達しました。

今回は時間が限られていたり、途中のロスやミス、アクシデントなどもあって、なかなかしんどさもある道中でしたが、無事ゴールできてよかったです。

完走ピンバッジ

ゴール後は、宿のある金沢方面に走ります。千里浜からバイクが三々五々に散っていくのも不思議な光景です。

宿まで小一時間あとひと頑張り、という感じですが、気が抜けてしまってある意味一番危ない瞬間なので慎重に走りました。

宿周辺は食事処無いの確認済みなので、晩御飯は宿近くのすし弁です。カレーとかお惣菜もあって新鮮でした。

量と値段がバグってた

無事宿に帰りついて、お風呂に入って、ご飯食べて、あとはもう泥のように眠りました。