SSTR 2024 おすすめスタート地点:関東圏

SSTR | バイク関連

日の出とともに太平洋沿岸をスタートし、日没までに石川県の千里浜海岸にたどり着くツーリングラリーのSSTR、2024年は10月の開催です。

SSTRのスタート地点についてですが、基本的には日本海側でなければスタート地点は任意の海岸線であれば、どこでも選べますが、いくつか注意点があります。

・太平洋側の海際付近の任意の地点であること
・駐車禁止、二輪車進入禁止のエリアでは無いこと
・スタート前(日の出)まで待機したり、スマフォでのスタート作業など、「ある程度落ち着いて駐車できる場所」であることが望ましい

スタート地点で日の出をバックに写真撮影、といきたい気持ちはありますが、海際海岸側にバイクを止めて写真が撮れるところ、というのは実は結構難しい条件です。ある程度海際であれば必ずしも海に接していなくてもスタート処理はできるので、ルールやマナーを守って落ち着いてスタートを迎えられるところを検討してください。

ということで、関東圏からアクセス出来るオススメのスタート地点候補をいくつかまとめてみまし た。

※2024年9月の「能登半島豪雨」の影響

ゴール付近の千里浜のある羽咋市や宝達志水町では大きな被害が無かったことから、改めて日程通り開催されることとなりました。但し、被害の大きかった「奥能登(珠洲市、輪島市、能登町)への通行は控えて」との通達も出ていますので、SSTR当日やアフターなどで奥能登を走る計画されていた方はルート変更などが必要となります。

ルール上立ち寄りが「必須」だった「能登半島地震被災地応援ポイントへ1ヵ所以上立ち寄る」に関しては「任意」に変更され、珠洲市、輪島市、能登町に設定されていた能登半島地震被災地応援ポイント(計5ヵ所)が除外されました。奥能登以外の能登半島地震被災地応援への立ち寄りは3ポイントで変わりません。また、ゴールまでの必要ポイント数も12ポイントで変わりません。

そのほかにもルールが変わっている部分もあり、詳細に関してはWebサイトでしか確認できませんので、出発前に必ずご一読ください。

 

奥能登豪雨災害へのお見舞い/開催について

SSTR2024 ルールおよび立ち寄り地点の一部変更について

 

※10月の安房峠・アルプス北大橋周辺について

既にSSTR期間中ですが、今年は開催期間中に雨が降っているのもあって、路面に葉が落ちたままになっている状況です。ウェット路面に落ち葉という大変すべりやすい状況なうえに、下りだとスピード出やすいのもあって本当に危ないです。不安な方は並行する安房トンネルを走行するか、走る場合には十分ご注意ください。

走行可能時間が短いので注意

10月開催ということで、日の出日没が早くなっています。参考までに、5/20と10/5のお台場海浜公園→千里浜で日の出日没時間を確認してみます。

2023 5/20日の出 4:33  日没 18:57
走行可能時間 14時間24分

2024 10/5日の出 5:39  日没 17:30
走行可能時間 11時間51分

※走行日・スタート地点によって数分変わってくるので、自分の走行日でスタート/ゴール地点は各自必ずご確認ください

6月と10月で比べると、ざっと2時間半くらい短くなります。
移動に高速を利用する場合でも、時間が限られているのは確かなので、ルートや休憩時間など余裕をもって、無理なく設定する必要があります。

スタート地点が遅い関係で中央道下りの渋滞が始まる可能性があり、小仏トンネルなど渋滞で時間をロスする可能性もあるので注意してください。

原付バイク/下道縛りでの走行について

原付/下道縛りの場合、高速道路が使えない、(安房トンネルなどの)有料道路が使えないことで、ルートが限られたり、走行時間が増えることになります。関東地方の海際からスタートする場合、従来では「江の島スタート」あたりがギリギリゴールできる東端になりがちでした。

今回は走行可能時間が2時間以上減るので、江の島スタートというのはかなり難しい(ほぼ無理?)なのではないでしょうか。その場合、可能であれば有料道路・高速などでショートカットをするか、それが難しいようならば、スタート地点をかなり西にずらして走行距離/時間を減らすしかないと思います。

江の島や茅ケ崎、小田原からさらに西側となると、箱根を超えて沼津あたりになりますが、この辺がギリギリでしょうか(これでも厳しいかもしれません)。富士市からスタートであればもう少し余裕が出ますね。

ざっくりgoogle mapで距離出してみました。

江の島~千里浜 407km
小田原~千里浜 382km
沼津港~千里浜 373km
富士川海岸~千里浜 350㎞

いずれも安房峠を下道で抜けるルートです。ちなみに安房峠は昨年度では11月6日から冬季閉鎖だったので、天候次第ですが大きな変更がなければ10月頭の時点では走行できる算段が高いです(本年度の冬季閉鎖開始日はまだ未定)。

バイクの状態や運転、道路状況にもよると思いますが、今回は下道ルートはかなり厳しい展開も予想されます。特に夜間にスタート地点まで走って、夜明けにそのままスタート、という場合には運転時間も長くなりますので、くれぐれも無理ないよう計画ください。

関東圏ライダーのSSTRスタート地点オススメスポット

お台場エリア

都内からもっともアクセスしやすい海岸線、お世辞にも「見通しの良い海岸線」というわけではないので、日の出をバックに写真撮影しようと思うと場所を選ぶ感じ。バイクを止めておけるエリアも少ないので、スタートするライダーで混雑しがちです。海が直接見えてなくても、近くであればスタート処理は可能なので無理の無い場所からスタートしましょう。立ち入り禁止・駐車禁止エリアへの侵入はくれぐれも注意。

暁ふ頭公園

お台場エリアで東側の海を望める公園エリア。
あまり広くは無いが、海側が臨める駐車場があるのでスタート作業もしやすい。海際直近は歩道、芝生なのでバイクでは侵入不可です。近年ではバイクの乗り入れやゴミのポイ捨て、問題行動など悪い意味で有名なポイントになっています。

埠頭エリア

東京湾沿いであれば、埠頭や海浜公園が多数あるのでそこからスタートする、という手もあります。昼間の時間はバイクや人が入れるようなエリアでも早朝は閉鎖されているケースもあるので注意が必要です。また、駐車場や駐車エリアでは無い場所に長時間/大人数で滞在するのは止めましょう。

湘南エリア

都内から移動もしやすく、観光・ツーリングスポットも多いおなじみのエリア。西にも北にも移動でき、関東エリアの中では西寄りでルート距離(時間)を短縮できるので初心者にもおすすめ。
人気スポットなので週末スタートの場合には混雑しがちですが、七里ヶ浜や、照ヶ崎海岸などもあるので、予備の候補として検討ください。

茅ヶ崎サザンビーチ

湘南エリアの定番スポットですが、混雑必須。

江ノ島

人気のツーリングスポット、スタート地点としてはメジャーすぎるのと、スペースに限界があるのでこちらも混雑必須。近隣エリアでスタートできる地点が確保できるならば少し移動してスタートも視野に。

三浦半島東岸・小田原

海際にメジャーなレジャースポットは無いですが、酒匂海岸や港など海岸際に駐車スペースなどが点在しています。東側を見渡せる場所であれば朝日をバックに絵になりやすいのがメリットです。駐車できるスペースなどの場所や入り方がわかりづらいところも多いので可能であれば事前に下見推奨。
体力を温存するなら小田原などに前日泊して前乗り、という手もあります。

静岡エリア

沼津港、富士川海岸など静岡の沿岸からスタートするプラン。かなりの距離を短縮できるので、高速走行が難しい原付/小型バイクや、余裕を持って移動したい人、逆に石川県や能登半島の道の駅巡りなどで前半の走行時間を短縮したい人向け。
関東圏からの参加であれば、夜通し走るよりは前日に前乗りして一泊してしまったほうが良いでしょう。

さらに西に行って浜松、浜名湖周辺の海岸までいくと、白川郷か高山エリアを通って北上する形になり、高速なしのルートも多少ですが余裕が出てきます。東名使えない場合にはスタート地点までの移動も一日がかりとなるので注意してください。

岬ポイント

突端からのスタートで岬ポイントが獲得できます。走行距離が延びがちなので中級~上級者向き。スタート地点に移動も大変なので、事前に移動する事も考えて時間や体力には余裕を持って挑んでください。

石廊崎

伊豆半島最南端の岬。事前に移動するのに距離があるのが難点。

犬吠埼

本州最東端スタート、というのも魅力的。東京方面からは結構距離があるのと、スタートしてから都市部を抜ける必要があるのが難点。

御前崎灯台周辺

関東からは若干遠いものの、比較的アクセスしやすい岬ポイント。ルート的にも走行距離がそこまで長くならないので定番になっています。灯台下のサンロード周辺に市営駐車場がいくつかあるので混雑状況などで移動できるようにチェックしておきましょう。

その他のエリア

海ほたる

海上スタートが魅力的、SAなので当然ですが、原付ではたどり着けません。東(木更津)側ルートはかなり遠回りになるが日の出を見ながら海の上を走る事ができるのが魅力的。逆に西(神奈川)側に走るとルートは短いが、開始即トンネル走行なのが悩みどころ。

できれば下見を

御前崎灯台周辺、茅ヶ崎サザンビーチ、暁ふ頭公園の3地点は関東圏では定番の出発地点ですが、近年では非常に混雑するようです。金土日など人の多い日にスタートする場合には、むしろあまり推奨できないエリアかもしれません。

海際の駐車場へのアクセスや、観光スポット周辺のバイクを止めて置けるスペース、というのは地図だけでは分かりづらいことも多いので、あらかじめ候補を絞っておいて、可能であれば一度くらいは下見した方が良いでしょう。

近年はバイク進入禁止エリアへの侵入や騒音、ごみ放置も問題となっているので、マナーを守って「安全で問題のない場所」からのスタートを心がけましょう。

スタート地点が決まったら、日の出の時刻も併せて確認しておくとよいと思います。「日付 地名 日の出時刻」で検索すれば出てきますので、それがスタート時刻になります。

SSTR 2024 ルート選定案内:関東圏