バイクの電装系パーツを自作して公道仕様にする:スピードメーターの取付、設定:YCF SM F155
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スピードメータを取り付けていきたいと思います。
LEDやアナログタイプなどいくつかありますが、設置スペースの問題もあるので小型なデジタルタイプのものを用意しました。
配線と動作チェック
まず最初に電源をつないでチェックです。LEDの表示が欠けてることなんかもあるので、購入時は早めにチェックをしておきましょう。最初に購入したものは表示が欠けてたので返品交換しました。
ニュートラルギア、スピードメータ、、フィーエルセンサー、ハイビーム、電圧メータ、ODOメータ(トリップメータ)と、あとは設定用のボタンがひとつついています。
設定確認や配線のテスト時にはピンさしたりもしていましたが、途中から面倒になってコネクタ部分を外して配線していました。全部ギボシ端子に交換する手もありますが、そうするとギボシ端子の分配線が太くなってしまうので、良し悪しですね。最終的には9pinのジャックに入れなおして配線しました。
配線図が入ってないケースもあるようです。一応、9pinコネクタの内訳は
緑:GND、黒:電源(12v)、オレンジ:左ウィンカー、水色:右ウィンカー、緑赤:ニュートラル、青:ハイビーム、青白:タコメーター、白黄:燃料計、黒赤:エンジン警告灯
になってるかと思います。タコメータ、燃料系、エンジン警告灯、に関してはバイクからデータ取れなかったので未確認にはなります。
一応ODOメータは電源切っても保持されるようです。
ハーネスとスイッチボックスとメータをつなぐので結構ごちゃごちゃします。
スピードセンサー
スピードセンサーは本体に付属していました。磁石に反応するタイプのセンサーですね。
あらかじめ、メータに配線して電源を入れて、センサーの近くで磁石を振ってみると、スピードメータが反応しました。磁石は他の磁石でも反応します。ブレーキディスクに磁石を付けるんですが、ディスク側に穴開けたり、というのは難しいので直径1㎝くらいのネオジウム磁石の大きめのものをディスクに貼り付けました。
センサー側はちょうどスキマがあって固定出来そうだったので、センサーを固定し、ケーブルを結束バンドで固定します。スピードセンサーは後輪に付けたので、3Pinの延長ケーブルも作りました。後輪を回したところ、スピードメータが反応するのを確認しておきます。
延長したケーブルは、動作確認後にコネクタ部を圧着テープで巻いておきます。
その後、スピードセンサーが急に反応しなくなったので結構焦ったのですが、あちこちチェックした後によくよく見たら磁石がズレていました。ほかのところを整備中に引っ掛けたのだと思います。走っているときにズレたり落ちたりしないか、最初のうちはチェックした方が良いと思います。
メータの設定
メータは設定ボタンがひとつ付いていて、ボタンを押したまま電源オンで設定モードで起動しました。ボタンを単押しで数字変更、長押しで次のモードに移行、という感じでした。エンジンの気筒数(自分は短気筒なので1)、タイヤの外周(mm)、マグネットの数の順に設定だったようです。この辺ほかのレビューなんかと比べても画面違ったりするのもあるようで、時期やバージョンによって違うのかもしれません。
タイヤ径ですが、タイヤのスペックから計算できますが、小さいタイヤだったので、メジャーで直接計ってみました。
実際に走れるようになったら、スマフォのGPSメータを参考に調整しておくと良いと思います。普通のバイクでもそうですが、GPSのスピーメータと比べると、1割くらい多め(早め)に出ます。
法規上の関係でバイクのメータは基本的にハッピーメータなので、GPSメータと比べて、同じか早いくらいでちょうど良いと思います。最初タイヤスペックで設定したらズレがあったので、タイヤを直接計って設定したらちょうど良いくらいでした。
ウィンカーランプは接続は両方つなぎますが、ランプはひとつでした。どちらかのウィンカーがオンになってるとチカチカします。
ニュートラルランプはつないでおくとニュートラル時に光ります。エンジン警告灯は……ECUも付いてないキャブバイクには必要ないですね。
エンジンの回転数に関しては、プラグコードの配線に線を絡める、イグニッションコイルに配線する、CDIの回転数用配線から直接取る、別途回転数のセンサーを取り付ける、の3方法がありますが、センサー付ける以外の方法を試してみましたが、うまく取得できませんでした。
やり方の方に問題があったのかもしれませんが、パルスジェネレータあれば動くかな、と思いつつ放置中です。
燃料系についてはフューエルセンサーがタンクについていない場合にはそもそもデータが取れません。樹脂タンクなので追加も難しいですね。一応リザーブも付いているのですが、4Lタンクのうち半分くらいで止まってしまうので、使いづらさはあります。
一応法規上最低限必要なのはスピードセンサーなので、それ以外は基本的にオプションというか好みで良いと思います。回転数やフィーエルセンサー、ギアポジションインジケーターなどに関してはそもそもバイクからデータが取れるのか取れないのか、という問題もあります。
バイクから出てたニュートラルセンサーは動作してたみたいで、繋いだらNギアの時にNマーク出るようになりました。ギアインジケーターはデータ取れないのでケーブルのコネクタだけ外して圧着テープで簀巻きにしておきました。
取れないデータが多いとメータの表示が無駄になってしまうので、あんまり多機能なメータがあっても意味が無かったりします。
ハンドルにはステーを使って取り付けます。
仮組みして位置が決まったら、ステーとメーター固定部分とかは最後にロックタイト塗ってしっかり固定します。
メータの防水加工
一応防水であるような記載もありましたが、接合部見ると不安になったので防水加工をしました。分解してみると、筐体のつなぎ目にはパッキン加工がしてあるものの、液晶と筐体の隙間から水が入って中に水がたまるとアウトな感じです。
液晶ユニットとコネクタ部分にマスキングをして基板用の絶縁コートのスプレーを吹いておきます。
乾いたら元通りに筐体に戻しましたが、念のため外側の合わせ目に圧着テープを巻いておきました。雨の日に長時間ツーリングする、なんてことはまずないと思いますが、洗車中に水かぶったくらいではダメになったりはしないと……思いたいですね。