「スパイダーマン:ノーウェイホーム」を観る前に予習しておきたい作品まとめ(ネタバレ無し


「スパイダーマン:ノーウェイホーム」、非常に面白かったですね、まさにスパイダーマン映画の集大成、といっても過言ではない面白さでした。
さて、この「スパイダーマン:ノーウェイホーム」ですが、トムホランド主演のホームカミングスパイダーマン3部作の3作目となります。また、他のマーベル作品ともリンクしており、そして過去のスパイダーマンシリーズとも繋がるところもあって、と大変ややこしい作品となっています。

そこで「スパイダーマン:ノーウェイホーム」を見るにあたって、予習すべき作品、知っておいた方が良い用語などをざっと整理しました。

以下スパイダーマン作品、MCU各作品についての若干のあらすじ紹介、登場人物・登場ヴィラン(悪役)について一部言及があります。ストーリのネタバレはありませんが、ネタバレを気にされる方はご注意ください。

ぶっちゃけなに見たら良いか結論だけ知りたい、という人はこっちからどうぞ。

 

簡単な用語説明

スパイダーマンシリーズ

2002年に公開された「トビー・マグワイア主演、サム・ライミ監督の3部作」、「アメージングスパイダーマン2部作」、と続いて「ホームカミング3部作」となっています。
アメージングスパイダーマンやホームカミングはいわゆるリブートという感じで、登場人物の名前や舞台などに共通点があるものの、基本的にはお互いのストーリーや時系列は異なっていて直接的には関連しません。

 

マーベル・シネマティックユニバース(MCU)

アイアンマンやキャプテンアメリカなど、近年のマーベル原作の映画は同じ世界観を共有しており、それぞれの作品の登場人物が別の作品に登場するなど、複数の作品で時系列やストーリーを共有する作りになっています。
また、「アベンジャーズ」シリーズではそれぞれの作品のヒーローが勢ぞろいする豪華な作品になっています。「スパイダーマン:ノーウェイホーム」もMCU作品の一部なので、他のMCU作品と共有する部分があります。一応単体作品であればそれだけ見ても問題ないようには作られていますが、それぞれの作品やキャラクターを見ている/知っているとより楽しめるような作りになっています。

 

マルチバースについて

この世界には似たような/同じような世界が並列的に存在しており、キャラクターやヒーロー、ヴィランなどもまた並行世界に存在する、という考え方です。キャラクターの名前やバックグラウンドなど、同じ部分もあれば、違う要素や展開も存在します。
マルチバースの各世界は通常は簡単に干渉できない/されないようになっていますが、特殊な手段やケースにおいてはその限りではない模様。
メタ的に考えれば、映画版/コミック版といった別メディア、リブート版のシリーズなど、複数の作品が存在するマーベルコミックや映画世界などの作品群も「マルチバースの一部」としてとらえることもできます。
「アベンジャーズエンドゲーム」など、「スパイダーマン:ノーウェイホーム」と時系列が近い作品では、このマルチバースをストーリーに盛り込んだストーリー展開になっています。

 

ソニーとマーベルについて

若干余談ではありますが、マーベルコミック原作の「スパイダーマン」はソニー・ピクチャーズが映像化権利を取得している作品です。なのでスパイダーマン、アメージングスパイダーマンはソニー配給で制作されました。
しかしながら、マーベル主導でMCU作品が作られるようになって以降、スパイダーマンホームカミングではMCU作品の一員として、いわば「MCU世界に出張」するような形でスパイダーマンが出演しています。
そして今回の「スパイダーマン:ノーウェイホーム」は「マーベルのMCU世界」と「今までのスパイダーマン世界」両方が合わさって、MCU世界の作品でありつつ、スパイダーマン作品の集大成、という非常に希有な作品となっています。

 

予習しておきたい作品の解説

DVD/ブルーレイ等でも各作品出ていますが、Amazonプライムビデオだとプライム会員特典と一部レンタルで見れる感じです。一気見するならこの機に加入も有りかと思います。

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ホームカミングシリーズ(トム・ホランド版スパイダーマン)

スパイダーマン:ノーウェイホームはホームカミングシリーズ3部作の3作目になりますので、前作にあたるホームカミング、ファーフロムホームの2本は是非とも見ておきたいところです。

 

「スパイダーマン:ホームカミング」

トムホランド版スパイダーマンの1作目です。おばさんと二人暮らしの高校生、ピーター・パーカーがスパイダーマンになる過程を描く作品です。時系列的には「アベンジャーズ/シビルウォー」にちょっとだけスパイダーマンが出演しており、ホームカミングはそこから地続きでストーリーが始まる感じです。
作品的にはアイアンマン(ロバート・ダウニー・Jr演じるトニースターク)も出てきており、二人のかけあいも見どころです。

 

「スパイダーマン:ファーフロムホーム」

シリーズ2作目です。
ファーフロムホームラスト(2作目)から、ノーウェイホーム(3作目)へそのままつながる展開です。
時系列的に「アベンジャーズ/エンドゲーム」のその後の世界が描かれているので、「アベンジャーズ/エンドゲーム」の結末に関するネタバレが一部含まれます。アベンジャーズシリーズを見たい、どうしてもネタバレを防ぎたい、という方は先にアベンジャーズシリーズを見てからご覧ください。

 

「ドクター・ストレンジ」

ノーウェイホームの予告編にも登場するベネディクト・カンバーバッチ演じるドクター・ストレンジの誕生を描く単体作品です。ドクター・ストレンジはノーウェイホームのストーリーの展開に結構関わってくるので、こちらも是非とも見ておきたいところです。

 

MCU作品時系列

時系列的には
「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」→「スパイダーマン:ホームカミング」→「ドクターストレンジ」→「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」→「アベンジャーズ/エンドゲーム」→「スパイダーマン:ファーフロムホーム」→「スパイダーマン:ノーウェイホーム」と続く感じです。

前述のとおり、ホームカミングシリーズはMCU作品の一部になるので、アイアンマンやアベンジャーズシリーズの登場人物、あるいは時系列的に前の作品のオチやネタバレが含まれます。
アベンジャーズシリーズを見ていなくてもホームカミングシリーズは楽しめると思いますが、この機にアベンジャーズ/エンドゲームを含むアベンジャーズシリーズ&周辺MCU作品をしっかり見たい人にはMCU作品の解説記事がありますのでそちらをご覧ください。

今からでも間に合う『アベンジャーズ/エンドゲーム』(ネタバレ無し

サム・ライミ版スパイダーマン

トビー・マグワイア主演、サム・ライミ監督で送る「スパイダーマン」三部作(2002年–2007年)です。
タイトルも「スパイダーマン」なので、以後の作品と区別しずらいのですが、サムライミ版やトビー・マグワイア版とか呼ばれたりします。フレンドリー・ネイバーフッド・スパイダーマン、とも表記されることもあるようです。

「スパイダーマン」

記念すべき最初のスパイダーマン実写映画化作品、サムライミの描く大ヒットし世界興行60億円超えの大ヒットとなりました。
近所に住むMJに憧れる孤独な高校生ピーター・パーカーがスパイダーマンになっていく、というスパイダーマン誕生の物語です。登場するヴィラン(悪役)はグリーン・ゴブリン。
2002年公開とあってストーリー展開や人間描写はさすがに古く感じる描写も多いのですが、トビー・マグワイアのキャラクターやスパイダーマンの映像表現など、今でも見応えがあります。

 

「スパイダーマン2」

前作から2年後(作中内時系列)、スーパーヒーローとしての活動と私生活とのバランスで葛藤しながらも、密かに核融合実験を目論むドクター・オクトパスと対決します。
ドクター・オクトパスのビジュアルや動きが非常に独特で、またそれと対決するスパイダーマンも格好いい作品です。

 

「スパイダーマン3」

スパイダーマンとして活躍しながら、恋人のMJとの生活をこなすピーター・パーカー。
再び現れたグリーンゴブリン(ニューゴブリン)、怪人「サンドマン」や地球外生命体のヴェノムと相対します。
ヒロイン役のMJとの関係もいよいよ佳境に突入し、ヴィランも数多く登場するなど、てんこ盛りの内容となっています。

 

アメイジング・スパイダーマン

続編のスパイダーマン4も計画されていましたが、サム・ライミ監督降板により立ち消えになり、続編ではなく「リブート(再始動)版」のスパイダーマンが作成されたのがアメイジング・スパイダーマンです。アンドリュー・ガーフィールド主演、マーク・ウェブ監督の「アメイジング・スパイダーマン」は、シリーズ3部作…と言いたいところですが、残念ながら3作目は作成されなかったので、シリーズ2作品のみになります。サム・ライミ版からさらにパワーアップした映像描写、ヒロインのグウェン・ステイシーなど、見どころは多いです。

 

「アメイジング・スパイダーマン」

アンドリュー・ガーフィールド演じるアメイジング版のピーター・パーカーは、父親の死の真相を探るためにオズコープ社に潜入したり、研究パートナーだったカート・コナーズ博士に突然会いに行ったりと、結構アクティブな面を見せます。スパイダーマンとなったピーター・パーカーは様々な葛藤を乗り越え、最後にはNYを救うため「リザード」に立ち向かいます。

 

「アメイジング・スパイダーマン2」

スパイダーマンとしての活動を続けていたピーターの前に幼馴染のハリー・オズボーンが現れ、不治の病に犯されていたハリーはピーターを通してスパイダーマンに血液を利用した治療への協力を要請するが……注目はなんといってもヒロイン役のグウェン・ステイシー(演エマ・ストーン)で、従来のさらわれて悲鳴をあげるだけのトロフィー的なヒロインではなく、自分から積極的に物語に関わっていく姿勢がとても魅力的です。
スパイダーマンとグエンは「グリーン・ゴブリン」や「エレクトロ」と対峙します。
続編を感じさせるような幕引きですが、3作目はキャンセルされてしまったので、若干宙ぶらりんになった展開もありますが、2部作としてきちんと見れる/見応えのある作品です。

 

 

まとめ

「スパイダーマン・ノーウェイホーム」を見る前に、是非とも見ておきたい映画としては、

トム・ホランド版ホームカミング1作目、2作目とさらに余裕があったら「ドクターストレンジ」

スパイダーマン:ホームカミング
スパイダーマン:ファーフロムホーム
ドクター・ストレンジ

サム・ライミ版スパイダーマン3部作の3本

スパイダーマン
スパイダーマン2
スパイダーマン3

アメイジング・スパイダーマン2部作の2本

アメイジング・スパイダーマン
アメイジング・スパイダーマン2

となります。

こうして挙げると本数結構ありますが、「スパイダーマン:ノーウェイホーム」をより楽しむ為にも、是非見て頂いて、万全の状態で「スパイダーマン・ノーウェイホーム」を楽しんで頂けたら、と思います。

また、すでに「スパイダーマン:ノーウェイホーム」を見た人でも上記の作品を見てない方は是非とも見てみてください。