映画ネタバレ無し:閃光のハサウェイを劇場で見る前に予習すべき作品、あるいは閃ハサを見た後に見たい作品

閃光のハサウェイ見ました、めちゃめちゃ面白かったですね!

ガンダムファンが見て面白い、というだけではなく「一本の映画として、単体で見ても十分見ごたえがある」という
仕上がりになっているのではないでしょうか。実際SNSでもそんな感じに話題になっているというか、ガンダムシリーズ未見の人が「話題になってるし雰囲気とかも好みだから見に行ってみようか」ってなるのは本当に凄いことだと思います。

で、そこで出てくるのが「ガンダムシリーズ未見なんだけど、いきなり見に行って大丈夫なの?」っていう話。長年続いてるタイトルだけあって、既存のシリーズで予習したほうが良いのか、なにを見ればよいのか、っていうのが大変わかりづらい状態なので、予習するならこんなパターンが良いのでは、っていうのと簡単な作品解説を作ってみました。

ガンダムシリーズ、映像作品だけでもものすごい量が存在するんですが、「閃光のハサウェイ(以下閃ハサと略します)」はいわゆる「宇宙世紀」の時系列に属する作品です。今回は「ガンダムシリーズほとんど見たことない人向けのざっくりとした解説」なので今回は宇宙世紀に属さない他のガンダムシリーズには一切触れません。説明も大雑把なので詳しい人は石を投げないで頂けると助かります。宇宙世紀もそれ以外も、面白い作品もいっぱいありますが、それらに触れてると終わらなくなってしまうので!

※一応映画「閃光のハサウェイ」のストーリーに関するネタバレはしない前提で文章を書いていますが、主人公周辺の人間関係、登場作品、時代背景等の解説は入りますので「ネタバレ極力回避or完全回避したい」という方は自己判断でお読みください。

大まかな年表順の作品

ちょっと長いですが最初に大雑把に作中の時系列の話をしておきます。興味ない人は作品名だけ見てナナメ読みで良いです。

宇宙世紀とガンダム作品名と劇中での呼び名

「宇宙世紀」とはいわゆる初代ガンダム「機動戦士ガンダム」と時系列を同じ作品で採用されている架空の紀年法で「U.C.0079」といった感じで書かれます。
「機動戦士ガンダム」で起きていた戦争を作中では「一年戦争」と呼んでおりU.C.0079に勃発しました。作中や年表では「機動戦士ガンダム作中で起きた戦争=一年戦争」といった感じで作品名のかわりに戦争名や紛争名、事件名とかで呼ばれます。なので一応宇宙世紀作品は作中の宇宙世紀年を見れば年表と照らし合わせて、前後関係や時代背景がわかるようになってます。
以下に宇宙世紀のメインストーリーを簡単にまとめました(時系列をわかりやすくするため、かなり省いてあります)。閃光のハサウェイ公式サイトに時系列準の宇宙世紀年&作品一覧が乗っていますので、詳しくはそちらをご参考ください。

閃光のハサウェイを内包する宇宙世紀作品(PDF)」

 

「機動戦士ガンダム」(U.C.0079:一年戦争)

’79にTVシリーズとして放映された最初のガンダム作品、ファーストガンダムとか初代ガンダムと呼ばれる(以下「初代ガンダム」と呼称)。一年線戦争を舞台に主人公のアムロ・レイとライバルシャア・アズナブルの関係を軸にストーリーが進んでいきます。
地上波全43話、構成を整理した劇場編3部作が存在します。

劇場版 機動戦士ガンダム

劇場版 機動戦士ガンダムII 哀・戦士編

劇場版 機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編

 

「機動戦士Z(ゼータ)ガンダム」(U.C.0087:グリプス戦役)

初代ガンダムの続編としてTVシリーズで放映。カミーユ・ビダンを主人公に、グリプス戦役が描かれる。アムロ、シャア、ブライトなど初代ガンダムの登場人物もかなり登場。ブライト・ノアの息子としてハサウェイ初登場。
’85に地上波全50話で放映されましたが、’05に新映像追加の再編成版として劇場版3部作が作成されました。TV放映版と劇場版で結末など含めて若干ストーリーが変わっています。

機動戦士Ζガンダム -星を継ぐ者-
機動戦士ΖガンダムII -恋人たち-
機動戦士ΖガンダムIII -星の鼓動は愛-

 

「機動戦士ガンダムZZ(ダブルゼータ)」(U.C.0088:第一次ネオ・ジオン戦争)

(TVシリーズの)Zガンダムの続編として放映されたTVシリーズ。Zガンダムのシリアスすぎた展開の反省からか、コミカルなタッチが増えた。TVシリーズのZガンダムの続編のため、劇場版ZガンダムのラストとガンダムZZの冒頭では、矛盾する展開が多少ある。初代ガンダムの登場人物は(一部を除いて)あまり登場しない。

機動戦士ガンダムZZ

 

「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」(U.C.0093:第二次ネオ・ジオン戦争)

’88に公開された劇場作品。初代ガンダム、Zガンダムと続く、「アムロとシャアの関係」を描くストーリーの完結編とも言える作品。ハサウェイもストーリーに関連する形で登場。

機動戦士ガンダム 逆襲のシャア

 

閃光のハサウェイを見る前に予習しておく作品(プラン別)

①予習なしで見る

前フリ長いわりに予習なしかよ! って怒られが発生しそうですが、今まで琴線に触れなかったガンダムシリーズという作品を今回なぜ気になったか、って考えたら「直観に従うまま閃光のハサウェイをそのまま見に行く」というのも有りだと思うんですよね。で、「閃ハサが面白かったら関連作品を見る」というのでも良いんじゃないかと思います。
声優さんとか演出とか人間ドラマとか描写とか諸々、独立した一本の映画としてクォリティ高いのは事実なので。
とはいえやはり不安な方もいらっしゃるかと思うので、下に「閃光のハサウェイの用語解説」をまとめてみました。

 

②とりあえず「逆襲のシャア」だけ見る

初代ガンダムの登場人物であるところのシャアとアムロの物語です。時系列的に閃光のハサウェイの直前の話で、青年時代のハサウェイが登場し、閃ハサのハサウェイの行動や情動に直接的に関わってくる作品です。宇宙世紀のシリーズとしてもかなり重要な話でもあり、映画一本なので2時間でさっと見れる、作品としても面白い、ということで逆シャアを見てから劇場へ、というのは気軽にオススメできます。予習なしで閃ハサを見た場合には「閃ハサ後に最初に見るべき一本」としてももちろんお勧め。

ガンダム作品初見で逆シャアを見る場合には「閃光のハサウェイを見る前に読む:宇宙世紀における時代背景・用語解説」を見て頂くと良いかもしれません。

 

③ハサウェイの出演(登場)作品だけ見る

「逆襲のシャア」に加えて「Zガンダム」を見る、という選択。「Zガンダム」は新編として比較的最近劇場三部作として再構成されたのである程度見やすいと思います。ハサウェイ初登場、といってもZガンダムではちょっと出るだけです。どちらかといえば、アムロ<>シャアの複雑な関係が感情が描かれたりするので、逆シャアをスムーズに理解する作品として、といった感じでしょうか。

 

④どうせならしっかりガッツリ通しで見ておく

せっかく逆襲のシャアを見るならば、ということでアムロとシャアの関係もしっかりおさらいしておく、という「初代ガンダム」→「Zガンダム」→「逆襲のシャア」→「閃光のハサウェイ」と見ていく流れです。初代ガンダムも再編集された劇場版3部作があるのでそちらで良いと思いますが、劇場版も80年代に作成されたものなので、さすがに価値観や演出、テンポに違和感もあるかもしれません。一応「初代ガンダム劇場三部作」→「Zガンダム劇場三部作」→「逆襲のシャア」、の流れで劇場版7部作、と捉える流れもあるようなので、7作見れば「アムロ・シャアの話はだいたい見た」と言えると思います。
あまり詳しくないのですが、TV等で芸人さんが扱う「ガンダムネタ」としては初代のものが多いようなので、このセリフ聞いたことある! とかこのシーン見たことがある! という古典ならではの再発見もあるかもしれません。

 

まとめ

①閃光のハサウェイをいきなり見る
②逆襲のシャア→閃光のハサウェイ
③Zガンダム劇場三部作→逆襲のシャア→閃光のハサウェイ
④初代ガンダム劇場三部作→Zガンダム劇場三部作→逆襲のシャア→閃光のハサウェイ

という感じです、時系列は↑の左から右の通りですが、過去編とばかりに遡って見るのも有りだとは思います。初代/Zの劇場版三部作が気に入ったら同作のTVシリーズを見てより深く楽しむ、という手もありです。ともあれ、時間や体力の都合もあるかと思いますので、余裕の持てる感じで楽しんで頂ければ。

 

⑤番外:閃光のハサウェイ見たけど他に面白いの無いの?

時系列順では初代→Z→(ZZ)→逆襲のシャア、と続いてまして、宇宙世紀に属する作品は基本的にこれらの作品の前後や並行した時系列だったり、その後の話を描いている感じになります。特に予習せずに閃光のハサウェイを見た場合には、まずは逆襲のシャアを見てみるのをお勧めですが、先に挙げた予習プランをそのまま見ていくのが良いと思います。
それ以外のガンダム作品ですと、あの作品が良い、いやこっちが良い、って話になって宗教戦争もかくや、となりますが、「見やすい」「見ごたえがある」という意味では「機動戦士ガンダムUC」がお薦めです。宇宙世紀の時系列的に逆襲のシャア~閃光のハサウェイの間となって情勢が似ているのと、比較的最近になって(といっても’10~’14ですが)作られた作品で、細部まで作り込まれた演出や作品の世界観は見ごたえがあります。ある意味ガンダムUCで培った重厚な世界観があってこそ閃光のハサウェイに繋がった、とも言えるかもしれません(個人的見解です)。
あと、ガンダムUCに出てくるユニコーンガンダムはお台場に実物大のガンダムが存在するので「今、実際に見に行けるガンダム」という別の角度の面白さもあります。
※OVA版の「機動戦士ガンダムユニコーン」とTV放映版の「機動戦士ガンダムユニコーン RE:0096」とがありますが、RE:0096の方はOVA版を2クールのアニメに再編集したものなので、OPや尺の関係で若干の差異はありますがストーリ等基本的には同じものになります。

機動戦士ガンダムUC

 

閃光のハサウェイの時代背景・用語

閃光のハサウェイ中に出てきた気になる「わかりづらいかも」という用語のちょっとした解説、以下ストーリーには触れませんが「ネタバレ極力回避or完全回避したい」という人は見たあとにでも読んでいただければ。

ガンダム世界(宇宙世紀)に関しては「閃光のハサウェイを見る前に読む:宇宙世紀における時代背景・用語解説」も作りましたので併せてどうぞ。

 

地球連邦政府

地球と、宇宙を含めた人類の連邦政府。地球連邦軍を従える。人類が宇宙進出を果たした後も「地球に留まったままの連邦政府関係者や富裕層といった特権階級が地球を私物化し、自分たちを支配している」という不満が(特に宇宙に住む人々に)存在し、地球vs宇宙という対立図式がある。

 

マフティー・ナビーユ・エリン

通称マフティー、反地球連邦組織、というか秘密結社。マフティー・ナビーユ・エリンはその代表者ということだが、いち個人であるかどうかも含めてその素性や来歴は明らかになっていない。

 

オエンベリ軍

オーストラリアの北部の街オエンベリに集結した数万の反地球連邦政府分子。反政府組織やその活動が盛り上がると、それに賛同する、あるいは尻馬に乗ろうとして人が集まっていくが、オエンベリ軍がまさにソレです。ということで必ずしもそのすべてがマフティーの高い意識や目標を理解し、賛同しているわけではない。

 

マン・ハンター

地球連邦政府内の警察と軍のあいだに新設された不法居住者の摘発にあたっている組織。
地球に滞在するためには連邦政府の発行する地球居住許可証が必要であるため、許可証を持っていない者たちを捕らえて宇宙に強制送還するのが目的だが、仕事ぶりの荒さや乱暴さから、現地の人にはとても嫌われている。

 

地球連邦軍太平洋管区

地球連邦軍はエリアごとに管轄が分かれており、それぞれの管区の治安維持やテロ対策、有事の際の対応などに当たっている。各エリアを率いる長によって方針は様々であり、司令官が変わると情勢もそれに伴って変化する(こともある)。

 

アナハイム・エレクトロニクス(AE)

ガンダムをはじめ各種モビルスーツ(モビルスーツ:ガンダム世界・宇宙世紀のロボの一般名称)の開発・生産を行っている会社。略称(ロゴ)はAE、通称アナハイム。
地球連邦政府にモビルスーツを納品するかたわら、反政府組織やテロ組織等にもモビルスーツなどを供給することもある。