Minibook静音化対策 ファンのグリスアップ編
実際使ってみるとコスパも使い勝手も良いMinibookですが、ファンの音が若干うるさいのが玉に瑕です。
Minibook以外でもGPDWin2をはじめCoreMなMiniPCでは負荷がかかると割と盛大にファンが回るのは筐体サイズやCPU発熱の問題から致し方ない面もありますが、Minibookのファンはすこし耳障りが良くないというか、他のMINIPCが「フォォォ→ブォォォ」といった感じなのに対して、Minibookは「キュォォォ→ギュォォォ」といった感じです(伝わりづらい表現)。
MINIPC界隈では本体の設定や熱対策をすることでファン音を抑える様々な方法が試されていますが、今回は本体ファンの回転軸をグリスアップしてみようと思います。
今回用意したのはSuper Lube(スーパールブ) の多目的グリース/85gです。
※以下の内容は本体を分解する行為を伴う危険な作業です。メーカー・ショップサポートが効かなくなるだけでなくファンやパソコン本体を破損する可能性も多々あり、実際に加工が成功するかどうかの保証はありません。分解や加工に伴う破損などのリスク判断、実行は自己責任でお願いします。
まずは電源を抜いてMinibookを分解していきます。
右下のネジはシーリングしてあるのではがす必要があります。再度張り直せるように綺麗にはがしたりは難しい感じ。
細めのネジなので#00や#000などの精密ドライバーが必要です。
背面のねじを外していくだけで比較的簡単に裏蓋が外せます。
まずファン周辺のケーブルを固定しているシールを剥がしていきます。
ファンを止めてあるビスを二カ所外します。
ファンにはまっている金属のカバーを外します。3カ所のツメで固定されているのでマイナスドライバーやカッターナイフなどで浮かせる感じで。
ファン自体は外さなくてもファンの固定ネジを外すだけで、金属カバーを外すことができました。
あらわになったファン本体。
ブレード部分を外します、割ったり折ったりしないように慎重に。
両側からドライバー二本で挟んで垂直に持ち上げました。
コイル部分、一応既にグリスが付いているので、綿棒等で拭き取ります。
ブレードを裏返してファンの軸の部分にグリスを塗っていきます。
あまりたくさんのグリスを塗るとファンの始動時にグリスの抵抗が強すぎてファンが回り始めない事があるようです。
グリスを塗ったらブレードを戻すだけなんですが、一度はめ直してから再度外して、コイル部分にはみ出たグリスを拭き取っておきました。
ファンのネジやシールを元に戻してから裏蓋を嵌め戻し、起動テストです。
特に問題無く起動し、ファンも回ってます。
騒音に関しては、若干マイルドな音になった気がします。
一応同程度の負荷をかけた状態を録音レベルも同じにした動画を撮ったので、参考程度にどうぞ。
グリスアップ前
グリスアップ後
グリス自体の調達コストはありますが、作業自体はそこまで手間がかかるわけではなく、騒音も若干マイルドになるのでやってみる価値はあると思います。
本体設定や、本体の放熱対策も併せて進めていけばさらなる静音化も図れると思います。