Cintiq CompanionとCintiq Companion Hybridを両方触ったので比べてみました。

「Wacom純正Windows8タブレット」のCintiq Companion、「Android搭載のタブレット&PCにつないで液晶タブレット」のCintiq Companion Hybrid(以下CCH)。

ワコムストアでの専売になっているのでイベントとかのワコム展示ブースなど以外では「ちょっと試す」というのが難しいんですが、両方使う機会を得たので比べてみました。個別のレビューも別途書きたいとは思うんですが、細かいところで使い勝手が結構違うのでその辺のレビューです。

そもそもCintiqシリーズって?

○共通点

・重量
スタンド無しで1.7~1.8kgなので大変重いです、専用ケース付いてくるんですがケースだけで持つのも結構しんどいので持ち運びには鞄やリュックが必要になるでしょう。
スタンド無しで絵を描く場合、片手で支えながら絵を描くのは意外としんどいです。1kg前後のWindowsタブレットとは根本的に違う領域。

・専用ケース
ちょっと豪勢な専用ケース付いてきます。サイズが特殊なので汎用品使い回しが効かない事を考えるとこれは良い点だと思います。内側も滑らかなのでキズ対策にも、あと冬場に手突っ込むと温かそう。ペン指せるベロがついてるのが便利。

・液晶
基本的に同じ液晶使ってるとは思うので特に見て取れる差は無いです。出荷時に液晶に(保護?)シートが貼ってあります。しっかりとしたやつなのでその上からさらに液晶保護シート貼って(張り替えても)大丈夫な感じ。ツルッとした感じが苦手な人や若干ギラつく(?)のが気になる人はノングレアの保護シート貼ると良いかも。
13インチでHD(1920×1080ドット)なので166dpi、今となってはもうちょい解像度欲しい気もしますけど最低限は確保されてる感じです。

・タッチパネル
CCHもWindows8機に接続すればチャーム呼び出したりとかOS標準の操作は可能です。
ClipPaintなんかでは指一本でキャンバス移動、ピンチイン/アウトでズーム、ひねってキャンバス回転、とかできます。あと左(利き手逆)側にあるツールなら右手でペン持ちながら左手タッチで切り替えられるのが便利です。

・タブレット部分
Windows8タブレットのペンの描き味とはやはり別物、最低検出筆圧0.1gが低いのが大きいんだと思いますが、細い線も引けるし力もかけずに済むので楽に線が引けます。
外周ズレはどうしても生じるので角のボタンとかは押しづらい事も、Windowsボタンとか×ボタンとか最外周のだけですが。外周付近のポインタがブレるのは殆ど無い…と思います。

○両者の違い
・ACアダプタ
CCHの方はPCと接続時にはHDMI・USB・電源の接続をするんですが、それが一本にまとまった専用ケーブルを使用します。このコネクタが特殊な形状なのでちょっと取り回しは悪いです。引っかけたりしてそのうち壊れそうな恐怖感。AndroidモードでACアダプタだけでも利用可、コネクタの形状は一緒。
Cintiq Companionの方はノートPCとかにありがちなACアダプタ&コネクタ。ケーブル一本で、あるいはバッテリー駆動時ならばケーブルレスでタブレットが使えるのはやはり感動します。ACアダプタは軽い方ですけど、コネクタがでもミッキーなのでケーブルが重いです。持ち歩くなら差し替えちゃうのもあり(コレとかコレで)。

・ツール

ワコムデスクトップセンターからタッチパネルのオンオフを設定したり細かい設定ツールが呼び出せたりします。Cintiq CompanionとCCHで若干機能の差があります。
CCHの方はワコムデスクトップセンターから専用ツールを呼び出して輝度などを設定します。色温度切り替えできるのは良いんですが、Cintiq Companionの方がチャームのWindows8の明るさ調整を使える分お手軽です。Cintiq Companionで色温度調整するにはIntelHDグラフィックス・コントロール・パネルを弄るしかないのかな…使い勝手はあまり良くないです。

・ファンクションボタン
数は変わらないんですが、Cintiq Companionの方はリングキーの中央ボタンがスタートボタン固定で割り振りの変更ができません。CCHではリングキー中央ボタンに別の機能割り当てができるので、故意に固定っぽいです、Windows8のしがらみなんでしょうか。一番良く使うであろうリングキーの真ん中にあるボタンがよりにもよってWidowsスタートボタンということで、誤爆するとスタートメニューに切り替わっちゃうのは大変頂けないです。他のファンクションキーと入れ替えれるとか外側のボタンとかに割り振って欲しかった。

・本体機能
CCHはUSB2.0が一個、Cintiq CompanionはUSB3.0が二個口付いてます。CCHでAndroid利用時にUSB3.0が必要になるケースが想定しづらいのでこんなものでしょうか、USBはPC接続時にも使えるので便利。
Cintiq Companionの方だけ回転機能オンオフスイッチが外周に。
CCH、PCに接続時には本体スピーカーは認識されない・利用できない模様。
Cintiq Companionは廃熱用のファンが付いてます。重たい作業してると結構音がします、深夜で一人作業中とかには気に障るレベル。CCHはファンレスです。
CCHはPC接続ケーブルを抜くとシームレスにAndroidに切り替わるので、作業中いきなりケーブル抜いてAndroidの電書アプリで漫画読み始める、なんてことも可能です。

○まとめ
普段PCに繋いでいてたまに持ち出して楽書きやネーム、とかならCCH、とにかくメイン作業環境を持ち出したい、という感じならCintiq Companionでしょうか。CCHは13HDと比べるとタッチパネル搭載なのでそこもポイントです。
それに対してCintiq Companionの「コレ一台でどこでも作業」感は素晴らしいです。CCH、13HDはPCとつなげるケーブルがなんだかんだで邪魔になるので、電源一本、という潔さは大変魅力です。

最近ではWacomペン技術採用のタブレットPCも増えてきて、Cintiqに比べると薄くて軽くてバッテリーも長持ち、そのうえCintiqより安上がりと、悩ましい限りなんですが…やはりCintiqシリーズの「ペン機能のスペックを求めるかどうか」というのが最大のポイントになると思います。
Cintiq 13HDは量販店でデモ機があるのでそちらで描き心地なんかを試しつつ、スペック表見て想像したり他のWindowsタブレットと比較するしか無いのが難しいところです。
実はコミティアやコミケなどのイベントでワコムが実機展示のブースを出していたりします。セルシスのソフトを試せたり、気になるところを質問したり、あとその場で買えたりするらしいので気になる人はそちらに足を伸ばすのも良いかと思います。

大変高価なのに情報が少ないCintiq Companionシリーズ、何らかの参考になりますれば幸いです。