2023年SSTR初参加レポート 後編:このままずっと:高山~ゴール編

SSTR | バイク関連

2023年にSSTR初参加レポートしたレポートの後編です。

道の駅荘川

清見を出て白川郷方面に向かっていく場合、高速だと中部縦貫自動車道を西に抜け東海北陸自動車道で一気に直行可能です。ところが一般道には直通ルートは存在しないので、いったん南西に進んで荘川沿いに北上することになります。

道の駅 ななもり清見を出て正面の高速に乗るバイクを横目でみつつ、引き続きR158を進みます。
山の間を抜ける道を無心で進んでいくのですが、トラックなども結構走っているので、ちょいちょい後ろついて走る感じになりますね。

R156をひた走り

R156を荘川沿いに進んでいきます。

道の駅 飛騨白山

荘川沿いの洞門

荘川沿いは洞門(覆道)が多く、御母衣湖などもあって、川沿いを走っていても気持ちよいルートでした。途中に御母衣ダムも結構見ごたえありました。ダムの横通るとちょっとテンション上がりますよね、不思議ですね。

R156をそのまま進んで道の駅 飛騨白山に到着です

後ろに荘川が流れる川沿いの道の駅

ここ足湯あるんですよね……わりと寒いくらいなので、温まりたいとも思ったんですが足濡れちゃうと拭いたりなんだりというのも面倒なのでスルーでした。時間と気持ちに余裕があったらロングツーリングの疲れを癒すのも有りですかね。

足湯に後ろ髪引かれながらも、ここでは焼き餅を食べました。

コーヒー片手に腹ごなし

補助食やおやつなども持ってるし食べてもいるんですが、道の駅で食べるあれこれが道中の一番の楽しみといっても良いです。

荘川沿いの快走ルート

道の駅 白川郷

鳩ヶ谷貯水池を過ぎたところで茅葺屋根の家屋が見えてきて、「あっ、あの、なんか、見たことあるアレ!?」ってなったのが白川郷でした。

山間の秘境にある保護地区、といった趣でしょうか。おそらく南側の駐車場に停めると、見たことのある景色が見れたり撮れたり、といった感じだったみたいです。途中にも駐車場があったのでちょっと立ち寄ってみようかとも思ったんですが、降りて行ったら有料駐車場だったのでそのままくるりんして先に進むことにしました。

駐車場からは基本徒歩で観光するスタイル

観光地、とくに中に道路が通ってない場所だとある程度動線を調べておかないとどうにもならないですね。
白川郷からは観光バスが出入りしていたので、この先ずっと観光バスの後ろかな、って思っていたら、しばらくしたらICに向けて消えていきました。

白川郷的なエリア(?)を抜けた先が道の駅白川郷です。

途中の道の駅でなんどか見かけた方と少し雑談などしました。
関東勢出発勢で高山方面向かうと、やはり白川郷あたりを北上するルートになりますよね、などと話つつ。前半のルートは違ったので工程表見せ合いながらお互いフムフムなるほど、なんて話が出来て面白かったです。

道の駅 上平 ささら館

白川郷を抜けてR156を北上すると、道の駅 上平 ささら館につきます。

道の駅の手前で「富山県」の標識を見かけて「いよいよ富山まで来た!」と思うと感慨もひとしおです。

ちょっとレトロ風というか、しっかりとした建物

荘川の清流、本当に水が綺麗でした

さて、R156の北上ルートも残り少し、千里浜までの道のりも残り100㎞を切りました。ここで時計を見ると15時40分、予定より1時間以上巻いており、このままだと日没よりもかなり早く着いてしまいそうです。

公式サイトなど見ていたら、当日発表のびっくりポイントに「宝達山 山頂展望台」が設定されていて、ここなら千里浜にも近く、30分くらいの寄り道でたどり着けそうなので行ってみようかな、と考え始めました。

とにもかくにも、道の駅 福光を目指して走り始めます。

左上が千里浜

R156を北上して白川郷を抜け上平へ

道の駅 福光

福光には方角的には真北ですが、やはり直通の道路はないので、東回りに迂回になります。長らく走ったR156を逸れてR304に。R304からは白山山系の急峻な山岳地帯を抜ける長めのトンネルが続きます。

トンネルを抜けてしばらくR304を進むと道の駅 福光に到着です。

いよいよ千里浜も目前、SSTRのバイクも結構停まっています。なんだかソワソワというか、独特の緊張感がありますね。千里浜まで1時間くらい、トラブルがなければおおむね日没までに千里浜に到着できそうです。複数台で来てる人は合流だったり段取りだったり話しているようです。

さて、自分もこのまま千里浜に直行するか、もう1カ所くらい回っていこうか悩むところです……先ほどの宝達山 山頂展望台に行くかどうか、バイクで走りながら悩んでいたところポツポツと雨が降ってきました。

防寒のために上に合羽を着ていたので雨降っても問題はないんですが、(雨で)トラブルが起きても嫌なので、寄り道は止めて千里浜まで直行することにしました。

福光を出てR304から県道42号に入り北上、小谷部からR471を進みます。一山超えたあたりで、石川県の標識が見えました。最後の県に到着かと思うと、何とも言えない達成感が沸いてきました。いよいよゴール目前です。

ゴールまでの最後のルート
ローカルチェーン「すしべん」

ゴールまでに向かう最中「すしべん」のお店を見かけたのでちょっと寄ってみることに。お寿司のお弁当=すしべん、という石川県のチェーン店らしいです。

入ってみようとしたら……ギリギリ閉店時間過ぎてました。お弁当買いたかったけど残念。

ゴール:千里浜なぎさドライブウェイ

道の駅 福光を出てR471を進み、県道229に入ればゴールの千里浜なぎさドライブウェイ今浜口です。

千里浜なぎさドライブウェイの今浜口に南側から向かうと案内だと案内だと県道229から入るルートを案内されるのですが、直前が普通に住宅街なので、北側から移動した方が良いみたいです。

申し訳無いと思いつつ、できるだけ静かに通りました。

左下(南)の県道229号ではなくR249を右上(北東)から今浜口に向かった方が良い

のと里山海道の下をくぐればいよいよ今浜口です。

「なんかYouTubeとかで見た景色!!」というなんかヘンテコな感想を抱きつつも、ようやく到着したゴール前です。このままゴールに直行したいとこでしたが、焦る気持ちを押さえて、今浜口の手前にある今浜海浜トイレでいったんトイレ休憩。

日本海が望める今浜口

今浜口から砂浜に下っていきます。

途端にに広がる広い視界。
ああ、海です、海ですよ……奇しくも本州で日本海を見るのは初めてなので「コレが日本海か」という感慨も併せて生じています。

今朝、太平洋から来て、見た、日本海

平日なせいかそこまで人やバイクも多くないものの、ゴールを目指して続々と到着しており、流れに任せてそのまま砂浜を進みます。
波際はバイクで侵入するのは難しいので誰もおらず、海側からある程度離れたところが走行ラインとなっていて、海際と走行ラインの間に、バイクが停まっている感じです。数台でバイクを並べて記念撮影していたり、バイクと一緒に自撮りをしたり、いろんな人がいろんな方法でゴールを堪能している感じです。

なぎさドライブウェイは全区間だと結構距離があって、ゴールのゲート自体も今浜口から北に数キロの場所に設置されているのですが、スマフォでのゴール作業自体はなぎさドライブウェイ(とその近くの駐車エリアも含む)のどこでもゴール可能になっています。
荒天などで、なぎさドライブウェイが封鎖されたり、走行可能エリアが狭まったりということもあるので、そうした場合は可能な場所でゴール処理、という事になります。

丸一日バイクで走って、疲労のさなかゴールにたどり着いて、開けた海を見て感動のあまりゴールのチェックイン作業忘れてしまう、とか自分は容易にやりそうなので、とにもかくにもゴールの作業をしておこうと、バイクを停めました。

なぎさドライブウェイ定番アイテムのかまぼこ板も用意してきたのですが、軽く雨が降って砂浜が固まっているせいか、スタンド立てた途端にズブズブと沈んでいく、ということもありませんでした。

一応スタンドカバーを付けていたジクサー150

空いているゾーンにバイクを停めてスマフォでゴール作業、画面も表示され終え満を持してのゴールです。やった! 

ゴールのリザルト画面

走行時間13時間47分、走行距離497kmの長旅でした。

無給油で500km走行したジクサー150

お隣でタンデム参加で参加していた方が写真を撮っていたので、スマフォのシャッター切る役を引き受けたので代わりに自分も撮影してもらいました。

無事ゴールできて調子に乗っている様子

ゴール処理をしてひとしきり写真を撮ったので、ゴールを目指してもう少し砂浜を走ります。
おそらく降雨時にできた水流の跡だと思うんですが、砂浜が走行ラインに対して波打っているところなんかもありました。結構ガックンガックンするのでスタンディングで抜けましたが、暗くなってから急にガックンすると結構危なそう。

それにしても、視界の広い海と砂浜を眺めながら、のんびりバイクを走らせているると「このままずっとこの砂浜を走っていたいな」という気持ちが湧き上がってきます。朝から14時間もバイクで走っていたのに、まだ走っていたいなんて不思議だな、と思いつつも、そう思わせる空気がこの砂浜にはあるのかもしれません。

海を望みながら

名残惜しさのあまり途中でもう一度停まって写真撮ったりとかして……自分でも未練がましいな、とは思うのですが。日没まで30分を切り、だんだん暗くなっていくのが分かります。あいにくの曇り空で、大西洋に沈む夕日をみる事はかないませんでしたが、バイクの写真を撮ったり、海を眺めたり、続々とゴールしてくるライダーに手を振ったりとか。
なにかしているようでいて、でも、なにものでもない状況というか、なんだかふわふわとした不思議な気分でした。

日没間際

そして無事ゴールをくぐり抜け、指定駐車場になっている千里浜なぎさドライビングスクールに誘導されバイクを停めて、徒歩で再度ゴール付近へゴール記念品の受け取りに向かいました。

日没の時刻とともにあがる花火

なにげに駐車場からゴールまで、結構歩くんですね……一日バイクを乗った後に砂浜を歩くのは結構なハードワークでした。ライディングシューズから持ってきた普通の靴に履き替えておいてよかった……多分オフロードブーツとかだとかなり辛いと思うので、硬い靴でバイク乗る人はなにかしら履き物を持っていった方が良いと思います。

あと一部真っ暗な場所もあるので、足下怪しい人はポケットライト等あった方が良いかも。

熱々の貝汁

ゴール後に頂ける貝汁が温かくて、本当においしかった。

既に一部撤収が始まっているゴール付近

物販でSSTRのキーホルダーを買って、能登地震復興の募金箱にも少額いれてきました。
ちょうど風間深志さん(SSTRプロデューサー/冒険家)がいらしていたので、握手してもらっちゃったぜ(ミーハー)。

無事ゴールして

SSTRの存在を知ってほぼ一年、とにもかくにも参加してみたい、という気持ちでエントリーをしました。いろいろと準備をしたりバタバタしたりしつつなんとか当日を迎えましたが、スタートからゴールまで、本当に心に残る思い出になりました。
曇っていたので千里浜から沈む夕日を見れなかったのは残念でしたが、千里浜海岸全域を走れたのでそれはそれで良かったです。

歓迎してくださった地元の方、スタッフ・関係者の皆さん、一緒に走ったライダーの皆さん、本当におつかれさまでした、そしてありがとうございました。

ありがとう千里浜

名残惜しさを感じつつも、日の沈んだ海を見届けて千里浜をあとにしました。

あとは今日の宿がある金沢市街まで夜の道を走るのみです。というか、この宿までの約50kmがある意味一番しんどかった。疲労もありますが、集中力というか気持ちが持たないのなんの。なんとかたどり着いたものの、千里浜に近い場所で宿取った方が断然楽ですね。

長い一日

そして予定してた宿近くのご飯どころもラストオーダー過ぎていて、まともな食事も取れず、無念。
多分、布団に横になった瞬間に寝たような……記憶が曖昧です。

次の日はアフターSSTRということで、能登半島一周です。