フリントライターを使ってみた
フリントライターというのは何かというと、「ライターの着火部分(石打ち部分)だけ」の着火装置です。
そのまま火を付けるなら市販のライターで良いじゃん、っていう話になるのですが、ライターよりも小型で、ガス切れが無いというのが特徴です。ライターは高所や極低温下だと火がつかないこともあるので、それならいっそ石打ち部分だけで使おう、という割り切った用途です。
これ単体では火花を飛ばすだけで、たばこや木などに直接火をつけるのは難しいかとおもいます。一応麻ひも等をほぐした火口や、ティッシュペーパーなどがあれば着火できると思います。ガス用バーナーや、アルコールストーブなどは問題無く着火できるので、それらを使う人にも向いています。
あらかじめ、麻ひもや火口を用意しておけばたき火の着火などにも使えるとは思いますが、その用途であればファイヤスターター(火打ち石)の方が良いかとは思います。
さて、実際に購入したのはコチラ。
注文から一週間くらいで届きました。大陸直送ですね。
本体は真鍮製で思ったより重量感はあります。
丸まってる側を親指でシュッとすると火花が散ります。分かっていましたがガス無しライターですね。
必要なのは先の着火装置だけなんですが、手で固定するためにある程度長さがあります。
尻側のネジを外すと、中から火打ち石とスプリングが出てきます。火打ち石は市販のジッポーライターのものと同サイズなので流用可能かと思います。一応予備の石もひとつついてきました。
本体長さに余裕があるせいか「スプリングを抜いて石を変えて再度しまう」という作業も特に難しくはありませんでした。
石を二連装にできないかな、と思ってさらに詰めてみましたが、普通に入りました。スプリングの縮み幅もあるので、追加で一個入れるのが限界みたいです。
そうそう減るものでも無いかと思いますが、消耗品ではあるので、予備が入れられるのはポイント高いですね。ただこれ連装なので、ひとつ目を使い切ってそのまま予備の方使ってても気づかないかもですね。頻繁に使う人はたまにチェックしてみた方が良いかもしれません。
安いし当たり外れもあるかな、って思って二つ買ってみましたが両方とも使い勝手一緒だったのでそれなりの精度出てるのかもです。パーツ数も少なく、シンプルな構造で確実に動作する、というのが一番のメリットなのかもしれません。
手持ちの柄部分、持ち味があまり良くないので、パラコード巻いてみました。2mmくらいの細いのがマッチすると思います。持ちやすくなるし、好きな色にできるし、良いですね。一応緊急時にはバラせば紐代わりにもなります。
フリントライターには中が空洞になっていて、火口を入れておけるタイプも有りますがコレはそうもいかないので、火口をセットにしたい場合には「グリップ部分に麻ひもを巻いて置いてバラして使う」「チャックつきの袋に入れて巻いてテープ止めする」とかでしょうか、予備の着火装置として使う場合にはなんらかの方法で火口とセットにしておくのが良いと思います。
スタッキング用に
常用する場合のメリットしてはやはりコンパクトな事でしょう。コンパクトストーブと一緒に入れておけるので、スタッキングに良いです。
アルコールストーブやコンパクトガスストーブとかをカップにスタッキングするのに「ライターだとちょっと収まりが悪い」という時には重宝すると思います。
BRS3000とSOTOのHINOTOのタンクと併用することで、最小湯沸かしセットも実現可能です。
ということで、アルコールストーブやバーナーなどをコンパクトにまとめたい場合のお供として良いと思います(超UL用途、だと重さが若干ネックになるかも)。
あとは「予備の火だねとして忍ばせておく」といった用途でしょうか。石さえ残っていればガス切れも無いので防災用にも良いですね。値段もお手頃なのでひとつ買っておいて荷物の片隅に突っ込んでおけば、もしもの時に役に立つかもしれません。
重さが気になる場合には、バーゴからチタン製のフリントライターが出ています。
Penguin Goingから出ているものは火打石をいくつかストックできるようになっています。