公道オンロードラリーの「なのはなラリー」に参加してきた

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3/11に行われた「第四回なのはなラリー」に参加してきました。

ラリーというと「不整地を踏破する過酷なレース」という印象はありますが(実際そういうラリーが有名ではありますが)なのはなラリーは舗装路/公道のみを走行するいわゆるオンロードのラリーです。
タイムを競ったりする競技性も無いので、カジュアルラリーというか、ツーリングラリーといった感じでしょうか。

とはいえ、ラリーはラリーなので「コマ図」を使ってルートを辿ってゴールまで行く必要があります。

コマ図とは

コマ図とは進行ルートを「コマ図」と呼ばれる図を見ながらラリー用のルート地図です。

コマツアーアプリ「サンプルラリー」コマ図より引用

ルートの略図と、距離、注意事項等が書かれたコマが連続しているのがコマ図です。3のコマ(赤枠)であれば「前のコマ(2コマ目)から1.05km走行して現れる丁字路を左に曲がる」というのがルートの説明になります。加えて「交差点に信号あり」、「手前に経路案内の看板あり」、という情報が図から読み取れます(↑はサンプルコマ図なので右のコメントはコマ図の解説になっています)。

このコマ図を一個ずつたどって一日走るわけです。

全く知らない場所でも、コマ図通りに走って(正しい)ルートをたどればゴールにたどり着く寸法です。コマ図を使ったラリーではこのコマ図と、ラリーコンピューター(距離計)を使ってルートを進んでいきます。

ちなみにコマ図は、紙のものを使う場合には縦に繋げていくのでスゴく長くなります。それを「コマ図ホルダー」と呼ばれる専用の什器に巻き取って、必要なところだけ見ていく、という運用方法になります。

またコマとコマの間の走行は距離(km)で表されるので、距離計が必要になります。ルートを間違えると戻ったり余計に走ったりするので、ラリーコンピューターという数字が変更できる専用の距離計を使用します。

実際のコマ図やラリーコンピュータなんかの解説は以下の記事などがわかりやすいかと思います。

さて、実際に「コマ図ホルダー」と「ラリーコンピューター(距離系)」(+取り付け用の什器)を一気にそろえると、ものにもよりますが結構なお値段がかかります。紙のコマ図も体験してみたかったんですが、さすがに初参加で一気に揃えるには難しいのが悩みどころです。なのはなラリーは「コマツアー(koma-tour)」というラリーアプリで参加出来るので、今回はそちらを利用することにしました。

コマツアーはラリー用のコマ図アプリで、紙ベースのコマ図と同等のコマ図がスマフォやタブレットで表示でき、しかもGPSを利用した距離系とも連動するのでラリーコンピューターも必要ない、という大変素晴らしいアプリです。

ということでSIMが刺さる8インチタブレットを用意して、コマツアーをインストールしてバイクのハンドルにタブレットを固定するだけ、という大変カジュアルな参加形態となりました。

参加車両

今回は愛車のジクサー150で参加です。ストリートファイターというか要するにネイキッドなので完全な舗装路(オンロード)車です。小排気量ながらも軽くて乗りやすく走りやすく、それでもって航続距離も長い(満タンで400~500km)ので一日乗ってられます。バッグとかガードとかいろいろ付いてますが、足回りはどノーマルです。

コマツアーをインストールした8インチタブレットをタブレットホルダーで固定、撮影用諸々でカメラやらスマフォとかいっぱい付いてます。あとは画面操作用にBluetoothリモコンも付けておきました。

集合地点

朝から朝霧高原のドッグランに集合です。

前日のうちに富士宮のネカフェに移動して一泊、朝はそこから移動しました。夜明けの富士山が綺麗で良い一日の予感。

楽しみすぎて早めについてしまいましたが、集合してくるバイクをじっくり眺められたのでそれはそれで良かったです。ラリーイベントということで、ビックオフだったり、オフ車だったりが並んでいる姿はなかなかが壮観でした。なのはなラリー自体はオンロード(舗装路オンリー)なのでカブだったり、モンキー(なんと旧車でした)だったり、原付での参加や、車での参加もokと、何でもありな感じでした。参加台数も70台超えと、かなり多かったようです。

オンロードオンリーなんですが、集合場所の駐車場だけ、砂利・斜面でした。ビックオフなんて大きくて重たいのに皆さん軽々扱っててすごいですよね。

最近気になる大陸産のラリーマシンkove450ラリーも参加してました。日本では本日めでたく公道デビューとのこと(今までクローズドエリアでしか走ってなかったとのこと)。ラリーマシンなのに145kgと、意外と軽いんですが、タンク30Lもあるらしく前面は結構な迫力でした。

出発前ブリーフィング

主催の挨拶や、伝達事項など。

なのはなラリーと名付いてますが、菜の花は自分で探して欲しいとのこと、路上の端に見える白い塊は幻なので見なかったことにしよう、などと小粋な話が続きます。
CP(チェックポイント)の位置や受け入れ時間、公式撮影者のおおまかな位置、ゴール時間の〆など必要な事はメモっておきます。

メモった内容は分かるようにテーピング

ゼッケンも貼って準備万端(多分)、ちょっと緊張してきました。

ラリースタート

スタートは四輪→原付→二輪、の順でした。
二輪は3台ずつ30秒ごとにスタート。

いよいよスタートの順番が回ってきます。コマ図/ラリー初経験ではたしてどこまで走れるか、緊張のスタートです。

すごい緊張する

カウントダウンとともにスタートし、出発後はコマ図を見ながら進むことになります。一応、同時スタートの車両がいて、しかも30秒先に先行車もいるので、最初の方はコマ図が不安でも先行車の動きを見れば正解が分かってしまう状況ではあります。

それでも、運転しながら、バイクの操作しながら、コマ図を見たり操作したりをいきなりやるのは難しく、スタート直後は軽くパニックでした。「これはさすがに危ないな」って思ったので1kmくらい走ったところで、いったん止まって、コマ図を見直したり、操作方法を復習します。

パニック気味の気持ちの方もちょっと落ち着いたので、再スタートしました。「次のコマまで適度に距離がある」、「スタート地点周辺は場所柄交差点や分岐がそもそも少ない」、など、最初のうちはルートが優しいのも幸いでした。

とにかく、分からなくなったら(安全なところで)止まって確認、移動中は落ち着いて運転に集中、が鉄則だと思います。なんといっても公道なので。

なんとかかんとか移動を再開してしばらく走っていて、ふと思ったんですが、「今走っているのは初めて走る道で、しかもここがどこか分からなくて、前後に車両もなく、いったいどこを走っているのか、どこに向かっているのか、さっぱり分からない状況」という事に気付きました。それでも、「自分は今正しいルートを走っている」のは確かでして、この初めての体験が、なんだかすごく楽しくなってきました。

幸い人もいない高原道なので「ひゃっほーい、たのしぃー」と声を上げながら走って行きます。

ラリーというのは全く知らない道を走る楽しさもあるし、逆に既に知っているエリアであっても、知らない道だったりルートだったりすると、楽しく迷える(?)ということもあるようです。

ViewPoint

コマ図に「ViewPoint」と書かれたポイントに到着です。

大変眺めが良いです

路面の状態も良かったです(白いのは見えないモノとする)。

綺麗な山々と(たぶん)甲府
結構寒いんですが景色はとにかく良いので走ってて楽しい

CP通過

順調にルートを進んでいると途中でCPに到着しました。コマツアーのアプリでCPに設置されたQRコードを読み込むことで「ちゃんとチェックポイント通過しましたよ」という記録をします。

一直線に走っているのはリニアの橋脚らしいです。

CP出発してたところで場所を見失いちょっと迷いました。

多分違ってるルート

幸い次のコマ(ルート)が近かったので、アレおかしいぞ、ってすぐに気付いてUターンしました。

先行者を見て安心する初心者

次のルートが近いと逆に分かりづらい、ということもあるみたいですね。ラリーは道で間違えるのは「曲がるとこ間違えて通り過ぎる」ということが多いので、コマ図をみながらわかるとこまで戻って再度ルートをたどることになります。

だんだんツーリングっぽくなってきました、走ってて楽しいルートなんかが設定されているようで、その後も(たぶん)甲府周辺を縦横無尽に走っていきます。

その後甲府市内を走っていると、なぜか見覚えのあるループを通っていて、あれ、なんで見覚えあるんだ? って思ったら、去年のSSTRで自分が走ったルートをかすってました。知ってる道に遭遇するのも嬉しいですね。

そうこうしているうちに、なんだか駅周辺のような商店だったり人通りだったりした道、普段バイク乗ってるときはあんまり近寄りたくないような雰囲気です。
歩行者に配慮しつつ、ちょっとすみませんね、って思いながら何でこんなとこ走ってるだろう、という気持ちに不思議なおかしさを感じつつ市街を抜けていきます。

ランチタイム~午後

気付けば12時を過ぎていて、そろそろお腹がすいてきました。どこかでご飯を食べたいな、と思いつつ困ったのが、「どこでなにを食べるか」です。今現在「おそらく甲府市街を走っている」というのは分かりますが、具体的な場所やエリアがわからないのと「このあとどこに行くか」が分からないので、けっこう予定が立てづらいんですね。一応、時間に関してはある程度ゆっくり走っているものの、ルートは順調なので大幅な時間のロスはしていないんじゃないかな、という気がするのでご飯タイムはとれそうです。スマフォを取り出して周辺の探索をしても良いのですが、それはそれで味気ないかな、って思いロードサイドの店をキョロキョロ見ながら進んでいくことに。

朝早かったせいか、本格的に空腹になってきたので、目に入ったかつ玄というお店に入りました(あとで調べたら甲府周辺にいくつかあるとんかつ専門店でした)。

カレーは全てを解決する

お腹も満たされ元気も出てきて、再スタートです。今回はオンルート上のお店に入りましたが、ルートから逸れる場合には、ルートに戻るときに距離系の調整が必要だったりします。コマツアーだとコマの長押しで距離系のリセットができるのでスゴい楽ですね。

だんだん表示される距離にも慣れてきて、移動距離が5kmとか10kmとかある程度あるときには、バイクを走らせたり、景色を楽しんだりと、余裕が出てきました。午後になると、コマ図をぱっと見ただけで、次のルートの曲がる向き、交差点の信号の有無、ミラーや標識マークがなどが分かるようになってきて、そこそこ迷いなく進めるようになってきました。

ルート上には道の駅が設定されてたりしたので、トイレ休憩したり、おやつ食べたり。

途中の道の駅でおやつ休憩

なんか見たことある道の駅だな、って思ったら
ゆるキャン△の里でした(めっちゃグッズ置いてあった)

適度に休憩ポイントがあるのは助かりますね。いよいよ残りのコマも少なくなってきたかな、というところで

道の駅朝霧高原に到着です。

朝霧乳業のあさぎりソフトクリーム

ここへ来たならば食べねばなりません。あと牛乳もお土産に買いました。おいしいんですよ、ホント。

その直後に、いでぼく(カウリゾートいでぼく)もオンルートにあって、ジェラート食べるチャンスはあったんですが、ソフトクリームとジェラート連続すると冷えがヤバそうだったので見送ることに。いでぼく、行きたいけど微妙に行けない。

ゴール

そうこうしているうちにコマ図も消化して、ゴールにたどり着きました。

無事ゴール

8時半ごろスタートで16時過ぎにゴールだったので、だいたい8時間の道のりでした。

朝のミーティングでは「食事もゆっくり取っての余裕みた事前テスト走行で7時間」という話だったので、そこからさらに+1時間、という感じですね。まあ午後は(精神的に)余裕ができて休憩とかのんびりしてたのもあると思います。

ゴールはバラバラになるので、終了後のイベント等は特になくながら解散になります。

とにかく1日楽しかった

一日天気が良かったのもあって、どこでなにを撮っても絵になる状況だったので、ViewPointからの景色や、富士山の取れ高が非常に高かったです。

ついバイクを入れて撮るのを忘れてしまって、普通の風景写真になってしまうのが難点です。あと運営側の方のカメラマンさんに写真を撮ってもらいました。ぼっちなので自分がバイク乗ってる写真って皆無なので嬉しかったです、ありがとうございます。

ラリー初参加、ということでなかなか不安もありましたが、楽しく走れた一日でした。コマ図も最初は混乱しましたが、慣れてくるとなかなか楽しいですね。コマツアーというアプリの恩恵も大きいのですが、こうなると紙のコマ図にも挑戦したくなってきますね。

ちなみにラリー参加中の車両は、コマツアーで位置情報を逐一共有する仕組みになっているそうです。紙のコマ図で参加している人も、ビーコンモードという機能を使ってGPS情報だけは共有する仕組みです。迷子になってしまった人向けに、QRコードでGPS座標を読み込める仕組みもあるので、安心して迷子になれる(?)ようですね。

ルートに関しては、お昼休みのタイミングだったり、スイーツポイントだったり、道の駅だったり、立ち寄りや休憩がしやすいルート設定になっているのものあるし、景観が良かったり走ってて楽しいルートも多くて、なかなか考え込まれたルートなのだなー、と感心してしまいます。

1日目一杯たのしめましたし、イベントを開催して頂きました主催やスタッフの方々には大変感謝です。

オンロードのツーリングラリーが興味がある方は、なのはなラリー(関東圏・春開催)意外にもミステリーラリー(滋賀県・9月開催)などあるようなので、詳細は「Team komaren」のサイトを参照ください。

Team komaren
https://teamkomaren.amebaownd.com/

なんとかどうにか車両の用意をして、オフロード込みのラリーの方も参加したいなぁ。

ゴール後

前泊で現地入りしましたが、帰りはそうもいかないので、終了後はバイクに乗って移動です。南回りで御殿場まで行って東名乗ろうと思ったら事故渋滞だったので三国峠から山中湖経由でどうし通って帰りました。二日間で富士山綺麗に一周してしまいました。

富士山と山中湖

日付が変わる前に無事帰宅、たのしい二日間となりました。