自転車にも電動バイクにも良い、バッテリー内臓でUSB電源供給も可能なドライブレコーダー Motocam K5 (K5x 2k)

バイク用品 | バイク関連

電動バイクにUSB給電可能なドライブレコーダー、K5を取り付けて使ってみたレビューです。

社会情勢もあって、電動バイクや自転車の利用率もかなり高くなってきたように感じます。電動バイクや自転車はメンテナンスの手間もあまりかからず、手軽に使えて利便性も高いのは良いのですが、利用する時間が長くなると、それにつれて事故やトラブルに巻き込まれる可能性も高まります。特に近年、あおり運転などのトラブルに関する報道も増えており、転ばぬ先の杖ではありませんが、バイクなどの二輪車でもドライブレコーダーを搭載する人が増えています。

電動バイクや自転車でもドライブレコーダーを搭載したいところですが、一点問題があります。バイク用のドライブレコーダーは車載バッテリーの12v出力から電力を取るタイプのものが多いのですが、配線や分岐加工などが必要で手間がかかります。自転車で12vの電源を用意するのは難しいですし、電動バイクも「本体の電気系統から12v出力をとれるかどうか」から調べないといけないので、なかなか難易度が高いのが現状です。

一部のドライブレコーダーではバッテリー内蔵&USB電源を利用して動作するものがあるのでそちらを利用してみることにしました。

今回使用したドライブレコーダーはK5です。


バッテリー内蔵の単体動作するドライブレコーダーのAmazon売れ筋を見るとAKEEYOのものも出てくるんですが、パッキン割れなど防水性能に難が起きやすいので(実際一台購入してみましたが購入時に既にパーツに割れが入っていました)、K5の方を選択しました。

K5のポイント

・バッテリー内臓で電源供給無しでも動作可能
・Type-C USB経由で充電・給電が可能
・本体筐体が金属製で頑丈
・USB電源接続で自動録画開始
・記録はMicroSDカードを利用、専用アプリでWi-Fiから内部映像を転送取得可能
・アタッチメント付属でハンドルやヘルメットなど設置場所を選ばない

といった感じです。

最近の電動バイクはUSB給電ポートが付いているので据え付ければすぐ利用できるので配線の手間がないのが良いですね。また、バッテリー内臓なので、電動バイクだけでなく、自転車などでの利用も可能で、非常に便利です。
電動バイクや自転車だけでなく、原付バイクなどでも12v出力がすぐに取れない、加工が面倒という人など様々な用途で利用できるモデルだと思います。

製品について

販売店としてはMotocam、VSYSTOなどから販売されていますが、商品じたいはV-SYS Technologyの製品K5x 2kですね。ちなみに日本のメーカーからも似たような(同タイプorOEM?)ものも出ています。

V-SYS Technology K5X 2K

サイトにて諸元情報や、Wi-Fi接続アプリのapk直ダウンロードなどが可能です。


どちらも同じ商品かと思いますが、MicroSDカードの容量や価格、割引クーポン、タイムセールなど、タイミングによって結構値段が変わるので安い方を買うのが良いと思います。

同梱品

まずは同梱品から

MicroSDカードは32GBが付属していました。パッケージがそのまま入っていました。
商品によっては64GBモデルが選べたりと、販売店や商品によっても変わるようです。

ハンドルなどに設置できるクランプ状のマウンタと、いわゆるGopro汎用アダプタがついていました。Gopro汎用アダプタはヘルメットなどに張り付けて設置できる両面テープ付きのアタッチメントが付いています。汎用アダプタはゴムバンドで固定するタイプなので付け外しが楽です。

ハンドル固定用はネジが手締めできるタイプのものになっています。

本体

本体はマグライトのような形で、金属製でしっかりとした作りです。強度はありますが、レンズが張り出しているので粗雑に扱うのはちょっとためらう感じです。

背面にはゴムパッキンがついていて防水性を高めています。
パッキンをめくると電源ボタン、MicroSDカードスロット、LEDランプがついています。電源ボタンはパッキンをはめたままでも押せるようになっています。

USBに関してはそのまま差し込めるタイプです。

一応防水に関してはこれで問題ない、とのことなんですが、ケーブル指してしまえばある程度防水性が確保できるようです。バッテリー駆動の場合にはコネクタ部分が露出したままになりますが、奥まった位置にコネクタがあるので、ある程度は大丈夫、ということなのかも知れません。ともあれ防水性能に関しては自己判断で使っていく感じでしょうか。

固定には専用の固定クランプを使う場合と、汎用のコネクタが利用できます。専用のクランプは、片側をハンドル等に固定して、もう片方にK5を固定する感じになります。ネジは手締めが可能なネジなので、工具不要で取り付け/取り外し可能です。

汎用コネクタはいわゆるGoproと同じ規格のマウントです。シリコンバンドで固定できるので取り付け/取り外しは用意です。両面テープが付いたマウントも付いてくるので、形状さえ合えばヘルメットや任意の場所に固定可能です。Gopro規格のマウントはハーネスベルトやクリップマウントなど様々な種類が出ており、様々な方法で固定できるので、使い方もアイデア次第、といったところでしょうか。

 

レコーダーとしての動作

電源供給での利用

電源を切った状態で、USBType-cコネクタに給電すると、電源が入るとともに、レコーダーが自動で録画開始します。このとき、本体が二度振動します。給電を止めると、録画が停止されて電源が切れます。

バイク本体からUSB電源供給が可能な場合、USBの電源がキーオン(電源オン)で通電する仕様なら、K5にUSBケーブルをつなぎっぱなしにしておけば、バイクをキーオンでUSBに給電すれば録画開始、キーオフで給電がオフになれば録画オフ、という動作になるので電源のオンオフし忘れ、という事がありません。

自転車などでモバイルバッテリー運用したい場合にも、乗り始めにバッテリーからケーブルをつないで電源供給、降りるときにケーブルを抜いて電源オフ、で録画の開始/終了ができるのでわかりやすいと思います。

駐車時にも録画したい、という場合にはキーオフでも電源供給できるUSBコネクタを用意するか、別途モバイルバッテリーなどを用意しておいて必要に応じて充電する、など一工夫必要になると思います。

本体バッテリーでの利用

USBケーブルで給電せず、本体のバッテリーで動作させたい場合には、電源ボタン長押しをすれば電源オン&録画開始になります。電源オン中に電源ボタンを長押しすれば電源オフになって録画終了になります。

電源入れ忘れて録画ができていない、オフにし忘れてバッテリーが切れて必要なときに録画ができない、といったオンオフのし忘れには注意が必要だと思います。

注意が必要なのは、充電時で、K5を取り外して家などで充電する場合も同様に背面のUSBType-Cコネクタを使うのですが、充電するためにケーブルを差し込むと、本体電源がオンになって録画開始になります。このままでも充電可能かと思いますが、充電中録画をオフにしたい場合には、充電ケーブルを差し込んでから、背面電源ボタンを長押しで改めて電源オフにする必要があります。

 

映像について

Sonyセンサーを利用していることもあって、映像はかなり綺麗です。夜間でもナンバーの識別等、問題無く可能かと思います。

タイムスタンプは自動で入ります。
音声についてはこもってる感じです、電動バイクなのでエンジン音拾わないのもあって、問題無く感じます。

 

アプリとk5の接続

接続手順

K5は本体に電源ボタンとMicroSDカードスロットしかなく、設定等はアプリで本体に接続しておこなう必要があります。

アプリは「Wifi camera」というアプリでAndroid、iPhone版と両方ストアにあります。

Google Play(Android)/App Store(iPhone)

Android版はszv-sysのサイトから直接パッケージをダウンロードすることも可能です。

http://www.szv-sys.com/download.asp?ClassID=003

アプリをインストールしたら、k5の電源を入れると本体のWifiが有効になるので、スマホのWi-Fi設定からSSIDを表示し「MotoDV_****」(*は任意の文字数字)を選択し、パ スワード「1234567890」で接続をします。

Wifi cameraのアプリに切り替えればk5と接続して本体の設定や操作が可能です。

※k5にWifi cameraで接続を行うと、そのタイミングで時刻の同期を行うようです。実際にk5を使い始める前に、一度はアプリから接続しておく方が良いと思います。

アプリでできること

カメラプレビュー

カメラの映像をスマフォでチェックできるので、取り付けた際の角度や位置の調整はカメラプレビューからすると良いでしょう。接続に多少タイムラグがあり、またアプリやスマフォによっては切断されやすい状況も起きるようなので、常時モニターする使い方は難しいかもしれません。

 

動画のチェック

動画の一覧を表示可能なので、動画を閲覧したり、スマフォに保存したり、削除したりすることができます。ファイル名は「REC_日付_時刻.mov」というルールになっているようです。

保存に関しては、2k動画3分で500MBくらいになることもあって、Wi-Fi経由でスマフォに転送するとかなり時間がかかります。まとめて動画をチェックしたり、丸ごと動画を保存しておきたい場合などでは直接MicroSDカードを取り出してパソコン等にコピーした方が手っ取り早いと思います。

設定

ビデオ解像度や1ファイルの録画時間、マイク感度、SDカードのフォーマットなどが行えます。

k5はドライブレコーダーなので、起動中ずっと録画をしていますが、初期状態では3分ごとに1ファイルの動画を保存する設定になっています。MicroSDカードの容量がいっぱいになると、最初のファイルから上書き録画されていきます。

マイクに関しては、こもった音になっていてあまり綺麗な音が取れるわけではないですが、問題無い程度には録音できていると思います。マイクの感度は「低い/ノーマル/高い」と3段階に調整可能です。

 

 

 

総評

K5はGPSやモニターなどこそありませんが、ドライブレコーダーとしては最低限の機能やスペックを満たしつつ、「USB電源から給電でき、バッテリー駆動もできる」といった特徴や「取り付けに配線や加工が不要」という手軽さがあり、本体もしっかりとした作りで、お値段もそこそこ、というバランスの良さがk5の売りだと思います。

自転車などにも取り付けられるので「複数のバイク・自転車にドラレ子を付けたい&共有したい」という用途や、加工や配線が難しい電動バイクや、電動キックスケーター等、レンタル品にも取り付け可能なので、共有、流用もできるコスパの良いドラレコだと思います。