2024年夏コミ東館サークル参加レポート:猛暑7時間の水分摂取記録

猛暑の夏コミ、サークル参加する際にどのような対策をしたか、水分量はどれくらい必要か、あたりを中心に時系列でまとめました。サークル参加の際の装備等に参考にしていただければ幸いです。

参加概要/前提条件

2024年8月13日、夏コミ2日目の東2ホール、ジャンルは評論島での島中サークル参加でした。当日の気温は35度超えの猛暑日で、東館の真ん中あたりということもあってシャッターや外周からの風通しなどの恩恵はほとんど無い状態でした。同じ東館でも人口密度の高いエリアに比べると若干(体感2〜3度?)涼しいかな、という程度です。

ビックサイトの館内の暑さはエアコンの稼働具合と、人の密度とのバランスで暑さが決まる感じです。人流はジャンルの配置の影響もうけますが、実際に回った主観での涼しさだと、南館>東7>西館>東館1~6>>>>外、という感じでした。

サークル主と売り子の二人参加でそれ以外の交代要員なし。評論の島中という事もあって人は途切れないけど列ができるほどでもなく、サークルの対応自体は基本1人で対応できる規模です。なので、トイレ休憩や買い物でサークル外に出たりぶらついたりとなどは交代でできる状態。朝食はおにぎり2〜3個、睡眠も6時間以上で朝時点で体調はある程度問題なしの状態でスタートです。

装備としては各自空調ベスト着用(高出力タイプと標準タイプ)、クーラーバッグ2つ、各種冷感グッズを用意。昼食用のおにぎり(クーラーバックに入れて冷温保存)とゼリー飲料(inゼリーとか)4ヶ。飲み物は二人分で麦茶600ml×2本、塩入飲料(ソルティライチ/ダカラ)500ml×2本、アイスコーヒー300mlを事前準備して持ち込みしていました。飲料はざっくり一人頭1.5L弱、といった感じでしょうか。

当日の流れ:時系列レポート

朝9時:搬入〜設営

朝9時に自サークルブースに到着。館内エアコンはおそらく効いているものの、東館内は涼しいとまでは言えない状態でした。

段ボール3箱分(スタンドなど什器含む)を手搬入していたので、この時点で既にだいぶヒートアップ。

設営しながら交代でトイレに行って、ウェットシートで体を拭く。汗を拭いてスッキリした状態で空調ベストを動作させると涼しくて気持ち良いです。これ以後基本的に空調ベストは閉会まで基本的に着っぱなし/稼働しっぱなしで過ごしました。

10時前には設営も終わり、SNSで告知したりと一息ついた状態、空調ベストのおかげか、そこまで暑くはない状態をキープ。

ペットボトルの麦茶を半分凍らせて、残り半分に凍ってない麦茶を入れる、いわゆる「半凍りのペットボトル」の麦茶を用意していたので、それをちょっとづつ、飲む感じで水分補給していました。

水分摂取(二人分)半凍り麦茶を継続的に少しずつ

10時半~: 開場〜

10時半に開場後。売り子さんが買い出しに行ったり、帰ってきたら交代して挨拶回りをしたり。評論島は開始~午前中のうちは人流も穏やかでそこまで暑さを感じないレベルでした。

挨拶で少し会場を回ったのですが、同じ東館でも成人向けエリアは人の勢いもあるせいか熱気をかなり感じました。東7は新しいのもあって少し涼しかったけど、人の密度が高いエリアはかなりの暑さ。一回りして帰ってきたところで割と汗だくになっていたのでトイレに行って体を拭き直し。

水分摂取記録(二人分):昼を前に麦茶600ml2本飲みきる感じ

12:00~14:00 昼〜午後

昼を回ったところで評論島の島中でも人流が多くなってきました、自サークルもそこそこ人が増えてきて自ブースで対応することが多くなりました。それ以前に交代でブース周辺を出歩いていたこともあって、1時頃には二人分で麦茶500ml×2本、ソルティライチ500mlを飲み切る勢い。

時間帯的にも人流的にも、この時間帯がブース内にいて一番暑さを感じる時間帯になると思います。

ダカラは完全に凍った状態でクーラーバッグの中にいれたままだったので、全く飲めない状態でした。そのままだと飲めないので外に出して解凍を開始。クーラーバッグの保冷力が想像以上に強力だったのは計算外。

13時過ぎたところで溶かしている冷凍ダカラとアイスコーヒー以外の飲料を飲みきってしまったので、飲料調達へ。自販機でアクエリアス2本購入。意外にも普通に買えたしわりと冷えてた。

昼食:

交代でお昼ご飯。おにぎりはクーラーバッグで保冷剤と一緒になっていたので完全冷蔵状態。梅干しのおにぎりは良かったのですが、塩豚焼肉おにぎりは脂分が冷たいとあまり美味しくなかった。食べる少し前に常温くらいに戻した方が良かったかも。

おにぎり2個、ゼリー飲料、魚肉ソーセージ1本を食べて、食後に水筒に入れてきたアイスコーヒーを飲む。

水分摂取記録

  • 13時過ぎで残り飲料が冷凍ダカラ1本
  • 残量不安で自販機へ調達に→アクエリアス500ml 2本購入
  • 自販機、普通に買えたし割と冷えてた

14:00-16:00 午後後半〜撤収

少し溶けてきた冷凍ダカラを飲みつつ、代わりに買ってきたポカリを氷が残っている冷凍ダカラ入れて冷やす。同系統(?)の飲料であれば、凍ってる飲料につぎ足すことで氷も溶けるし入れた水も冷えるしで両得です。

友人から差し入れに冷凍ゼリー飲料をもらう。半分凍っててシャリシャリでとても美味しかった! しっかしとしたクーラーバッグと保冷剤であれば、昼過ぎても冷凍キープできるっぽいので、冷凍ゼリーも良いですね。次回からは自分でも用意しようと決意。

14時を過ぎて残りの飲料や体調を売り子さんと確認、「あと2時間は今の装備・資材でまあ乗り切れそう」という感じ。

2時過ぎくらいに友人のサークル主が暑さで辛そうだったので、クーラーバックに保冷してたゼリー飲料と保冷剤を差し入れ。

出店でアイスコーヒー(300ml弱)とクッキーを購入。水分補給というよりコーヒーが飲みたかった、という感じです。

水分を取りつつ売り子をしつつで16時に閉会、片付け開始して20分程度で撤収。

撤収中に「やけに暑いな」と思ったら空調ベストのバッテリーが切れていました。空調ベストの出力にもよりますが10000mAhのバッテリーで一日持つか持たないか、といった感じです。切れているのに気づかないと風通しの悪いベストをただ厚着している人になってしまうので要注意ですね。

水分摂取記録:アイスコーヒー300ml、アクエリアス500ml飲む

数値で見る結果

総水分摂取量(9時〜16時の7時間):

  • 用意した飲み物二人分:麦茶600ml×2本、塩入ドリンク500ml×2本、コーヒー300ml
  • 追加購入:アクエリアス500ml×2本、アイスコーヒー300ml
  • 16時にアクエリアス1本を残してすべて飲み切り
  • 一人当たり約1.5Lを摂取

挨拶などで会場内多少で歩きましたが、外で列に並んだり、日差しなどに長時間当たったりと、炎天下での行動はせず、基本室内での活動でした。

むろん暑くは有りましたが、空冷ベストのおかげもあってか、売り子さん、サークル主ともに熱中症になったりダウンしたり、ということは有りませんでした。水分補給に関しては「暑さで水をがぶ飲み」という感じではなく「定期的に水分補給」という感じでした。そうであっても「水1Lでは足りない」というのが実情でした。やはり「一日活動するなら1.5~2Lは必要」だと思います。

暑さ対策まとめ

水分:「1人1Lだと足りない、2Lあっても良い」

汗をかくためにも、とにかく水分をこまめに取るのが大事。

半凍のペットボトルが有ると楽だけど、冷凍ペットボトルならコンビニで普通に買えるので買って持ち込む。

手ぶらで行くのは生死にかかわる問題だけど「足りなくなったら(ある程度は)現地調達も可能」ということを覚えておく。残りが不安になったら会場で買い足しを。

保冷バッグ:良いのは冷える

そこそこちゃんとした保冷バッグと保冷剤(ロゴスとかのアウトドア用)があれば、1日キッチリ冷やせる。

保冷剤の補助として、凍らせたペットボトルがあると良いが、凍ったままで飲めないことがあるので注意。

飲み物系(すぐ取り出す)と食べ物系(頻繁に開け閉めしない)で保冷バッグを分けておくと、保冷力の維持もしやすい。

アウトドア用の保冷剤の他に、スキマがあったら小さい保冷剤(100均とかでも買える)をいくつかいれておくと、人を冷やすのにも使えて便利です。

アウトドア保冷バッグと保冷剤

空調ベスト:付けてる前提

空調ベストは汗を気化することで全体を冷やす構造なので、「なんとなく暑くて汗もかくけど、風も流れているので汗だくにはならない」という感じをキープできる。じんわり汗をかいているのでそれなりに疲労はするけど「オーバーヒートしない程度に収まる」というのが空調ベストが良いところですね。汗をかけなくなると空調ベストの効果も薄れるので、水分補給はやはり必須、がぶ飲みせずにこまめに水分を取るのが大事。

高出力タイプだとさらによし、バッテリーは大容量タイプ(20,000mAh)か、予備を持っていく。

そのほかの保冷グッズ/対策

空調ベストで足りない場合は、水冷ベストなども有りますが、水冷用の氷などを用意する必要があるので意外と運用は難しいです。

そのほか、ウェットシート/ボディシートや、冷却シートなど、保冷グッズはアレコレあるので、ある程度持って行くのも良いと思います。

体調管理は万全に

当日の流れをざっくりまとめましたが、熱中症は体調の影響も大きいので、「当日/前日のコンディションを良くしておく」というのも大事です。

寝不足、アルコール、体力不足、食事不足、といったデバフがかかっていると、昼~午後あたりで一気に体調を崩すこともあるので、「無理をしないで当日朝を迎える」準備を心がけましょう(難しいですが)。

また、当日体調を崩した場合には無理をせず、早めに涼しいところで休むか、倒れる前に救護室や救護スタッフに声をかけましょう。

今年の夏も暑いコミケになりそうですが、皆様万全の準備をして、楽しみましょう。