外付けGPUボックス

Thunderbolt4の40GBpsという高速な転送速度を生かして「外付けのGPU(グラフィックカード)」を接続することが可能です。Thunderbolt4の帯域の問題があるのでPCIExpress接続のGPUまったく同じパフォーマンスが出るわけではありませんが、オンボードGPUよりは遥かにスペックが高い3D処理機能を得ることができます。
GPUボックスによっては入力用のThunderbolt4端子以外に、映像端子以外のUSBポートやLANジャック、追加のThunderbolt4端子が付いているモデルもあります。その場合Thunderbolt4の帯域をGPUやそれ以外のデバイスで共有することになるので、同時利用するとGPUのパフォーマンスが落ちるようです。

 

PowerColor Mini Pro


AMD Radeon RX 570搭載のGPU内蔵型。

 

eGFX Breakaway Puck(GPU-RX560-TB3-J)

GPU据え付けの内蔵型なので、ボードの交換はできないが、非常にコンパクト。PD給電に対応しており、60Wまで供給可能。コンパクトに設置したい&GPUボックスごと持ち歩きたい、といった用途にも。内蔵型では比較的安価なのも吉。

 

AKiTiO Node(500W)


GPU非搭載モデル。自分でGPUを追加する必要がありますが、ケース単体の値段としては最安部類のモデル。手持ちに中堅グラフィックボードが余っているようならオススメ。電源が500WなのでハイエンドGPUを使いたい場合には上位機種のAKiTiO Node Titan(600W電源搭載)推奨。

 

AKiTiO Node Titan


650W電源を搭載したGPU非搭載モデル。追加のポートなどは特になし。

 

AKiTiO Node Pro


GPU非搭載モデル。500W SFX電源を搭載、60WのPower Deliveryに対応しているので接続側端子に給電が可能(対応電圧等詳細は不明)。Thunderbolt 3端子が入力・出力用で2つ付いているので、追加のThunderbolt3デバイスが接続可能。
DisplayPort端子もついており、モニタの接続も可能。

 

Razer Core X Chroma(RC21-01430100-R3J1)


Razer Core X シリーズ、700W電源搭載で、追加のUSBポートやLANジャックなどが付いているのでオールインワンで使いたい人向け。

 

Thunderbolt4 外付けSSDケース

USBの外付けSSDケースは、USB 3.1 Gen2(USB3.2Gen2)のものが多いのですが、規格上の転送速度は最大10Gpbsになっています。SATA3接続のSSDとかならコレでも良いとは思うのですが、NVMe接続のSSDは特に高速なので、10Gpbsだと帯域不足で十分なパフォーマンスを出すことができません。Thunderbolt3/4接続のSSDケースであれば最大40GBpsが利用できるのでNVMeのパフォーマンスを活かせます。最大のネックは価格が1万円超えてしまうところですが、価格よりもパフォーマンスが欲しい人は是非。基本的にThunderbolt3/4でのみ利用可能なので、USB3.1TYPE-CなどThunderbolt3/4非搭載のPCでは利用できないので注意。
GPD WIN 3のThunderbolt4コネクタはひとつなので、外付けGPUBoxとSSDケースを同時接続しての併用は難しかったり併用してもパフォーマンスの低下を招くこともあるので注意が必要です。

Yottamaster  TB1-T3

Thunderbolt 3対応のNVMe SSDケースです。最大40Gbps、読み込み速度:2800MB/sと大変高速ですが、お値段が高いのがネック。

 

ORICO TCM2T3-G40

同じくThunderbolt3に対応した外付けNVMe SSDケース、Thunderbolt3対応機器にしてはお安いです。ORICOは外付けケースではよく見るメーカです。

 

Type-C・Thunderbolt4ケーブル

Type-Cのケーブルは様々な規格があり、正しいケーブルを用いないと想定された機能やパフォーマンスに問題が出る場合があります。

Thunderbolt3/4ケーブル

最大40Gbpsの速度が出るThunderbolt3/4の規格に対応したケーブルです。外付けのGPUボックスと接続する場合にはこの「Thunderbolt3/4ケーブル」が必要になります。
40Gbpsの速度で接続するにはケーブルの長さが最長0.8m以下まで、という規格上の制限があり、帯域を目一杯使う外付けのGPUボックスでは0.5~0.8mのケーブルで接続する必要があります。それ以上の長さのThunderbolt3/4ケーブルは基本的には最大20Gbpsの速度になります。
Thunderbolt3/4ケーブルにはアクティブとパッシブがあり(記載無い場合にはほぼパッシブケーブル)、アクティブケーブルはケーブル0.8m以下という制限が無く、2mのケーブルで40Gbpsの通信が可能です。

 

Activeタイプ Thunderbolt 3ケーブル 2m

0.8mを超えて40GBpsの通信が可能な「アクティブタイプ」のケーブルです。

 

Cable Matters Thunderbolt 4 ケーブル  0.8m

0.7mの40Gbps対応ケーブル。

 

USB3 Type-C ケーブル

最大20Gbpsまでの通信速度になります。外付けGPUボックスの接続にはThunderbolt4ケーブルが必要になります。
USB 3.1 Gen1(USB3.2Gen1)以上の規格のケーブルにはAlt(Alternate)モードという、USBケーブルに映像信号を載せる規格に対応しています。つまり、外部モニターやモバイルモニターなどをつなぐ場合にはUSB 3.1 Gen1以上(3.1 Gen1、3.1 Gen2、USB3.2 Gen2 x2、Thunderbolt3)のケーブルが必要になります。
ストレージなど10Gbpsの接続が必要な場合にはUSB 3.1 Gen2以上(3.1 Gen2か、USB3.2 Gen2 x2、Thunderbolt3)のケーブルが必要になります。
USB3.2が策定されるに伴って、USB 3.1 Gen1がUSB3.2Gen1に、USB 3.1 Gen2がUSB3.2Gen2に名称が変更になり非常にわかりづらい状態になっています。

USB 3.0 Altモード非対応、最大速度は5Gbps
USB 3.1 Gen1(USB3.2Gen1) Altモード対応、最大速度は5Gbps
USB 3.1 Gen2(USB3.2Gen2) Altモード対応、最大速度は10Gbps
USB3.2 Gen2x2  Altモード対応、最大速度は20Gbps
Thunderbolt3/4  Altモード対応、最大速度は20~40Gbps

一応20GBpsの速度が出るUSB3.2 Gen2x2の機器やケーブルも市場に出てきましたが、基本的には「USB 3.1 Gen2(USB3.2Gen2)」の機器やケーブルが多いです。単純な充電用ではなくデータ通信用としてケーブルを購入する場合にはUSB 3.1 Gen2(USB3.2Gen2)を選ぶのが無難だと思います。

 

RAMPOW Type-C USB 3.1 Gen2


Altモード対応の最大速度10GbpsのUSB 3.1 Gen2(USB3.2Gen2)ケーブルです。